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2013年03月15日

【流通】鹿島 杭頭半固定工法「キャプリングパイル工法」の新型PCリングを開発



 鹿島は、独自の杭頭半固定技術であるキャプリングパイル工法を改良し、(財)日本建築センターの一般評定を更新した。今回の改良により、コスト削減、施工性向上、適用範囲拡大等を図ることが可能となった。

 1995年の阪神淡路大震災では、多くの建物の杭頭部に破壊事例が報告され、杭頭への応力集中を緩和する工法の開発が必要になった。同社は杭頭半固定工法のキャプリングパイル工法を開発し、2002年12月に(財)日本建築センターの一般評定を取得した。
 杭頭部の納まりの良さとコスト削減効果が評価され、その後10年で、同社のみならず社内外の300現場で20,000本を超える杭に適用され、杭頭接合法の一般工法として広く認知されてきた。

 キャプリングパイル工法は、杭頭に接合部材(PCリング)を載せ、このPCリングから伸びた定着筋を建物のパイルキャップ部(いわゆるフーチング)と一体化。これにより、PCリングを介して地震時に生じる上部構造からの地震力を杭に伝達させる構造となっていて、杭頭を半固定とすることで杭頭に集中する地震時の応力が緩和できるため杭材の損傷を軽減できる。このキャプリングパイル工法は、既製杭や場所打ち杭に拘らず全ての杭に適用でき、設計・施工が簡単で、品質も安定し、コストパフォーマンスに優れた工法である。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:31| 流通