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2012年04月23日

【流通】トヨタグループが宮城県で新たな農商工連携プロジェクトを発足

豊田通商の関係会社・豊通食料が出資する農業生産法人、ベジ・ドリーム栗原は、セントラル自動車、トヨタ自動車、宮城県と大衡村と協力し、宮城県黒川郡大衡村(セントラル自動車隣接地)に新設するパプリカ農場で、農商工連携プロジェクトに着手する。

同プロジェクトでは、トヨタグループなどで提案している「工業団地を中心とした新しいスマートコミュニティ」の実現に向けたF−グリッド構想(※)でのエネルギーマネジメントの一環で、セントラル所有の自家発電設備の廃熱を有効活用し、農産物生産の環境負荷低減を図る。さらに、自動車製造で培ったノウハウを農業の生産性向上に活かす新しい農商工連携モデルの構築に取り組む。

具体的には、セントラルの自動車工場に隣接して新設されるパプリカ農場に対して、自動車工場内の自家発電機(ガスエンジン・コジェネ/発電効率49%と世界最高レベル)から排出する温水を供給し、ビニールハウスの温度維持に活用する。

また、工場と農園が一体でエネルギーマネジメントを実施することにより、トータルでのCO2排出の低減も可能となる。

さらに、今後はトヨタ自動車が自動車で培ったモノづくり、技術を応用して、農業の競争力を向上させるアイデアも地域と共に考案していく予定にしている。

この新たな農商工連携を通じ、消費者ニーズの高い「新鮮でおいしく」「安全・安心」な国産野菜の安定供給と市場拡大を実現し、自給率向上を目指す。(現在、日本で消費されているパプリカの93%は輸入に依存している)

※ F−グリッド構想
宮城県大衡村の第二仙台北部工業団地で実施検討中の「隣接工場・地域間」における総合的エネルギーマネジメント構想

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通