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2012年04月18日

【流通】富士通研究所 ビッグデータの分単位での活用が可能にする並列データ処理技術を開発

富士通研究所は、ビッグデータと呼ばれる蓄積された大量のデータ、および継続的に入ってくる新しいデータを効率よく処理することで、これらデータを分単位で活用可能にする並列分散データ処理技術を開発した。

センサーデータや人の位置情報など多種で大量なデータが増え続けており、これらのビッグデータを高速に分析して活用するために、さまざまなデータ処理技術が開発されている。高速性能を優先する場合はデータをメモリ上で処理する方法が適しているが、大容量のデータに対応するためにはメモリに収まりきらないためディスクベースの技術が一般的に用いられる。しかしディスクベースの技術では、新しく到着したデータをすばやく分析結果に反映させようとするとディスクの読み書きが大量に発生し、データの到着ペースに分析処理が追いつかなくなるという課題があった。

今回、データの読み書きの傾向に合わせてディスクのデータを動的に再配置することで、ディスクへの読み書きを従来の約1/10(※)に削減する技術を開発した。これにより、従来、新しいデータを分析結果に反映するまでに数時間かかっていたものが数分で可能となる。つまり、従来は難しかった、「大量」と「即応性」を両立させることができるようになる。

同技術をあらゆる場所で的確なサービスを提供するヒューマンセントリック・コンピューティングを支える技術の一つとして活用していく

※ リコメンデーションのための分析処理におけるディスクアクセス数を従来技術と比較

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通