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2011年11月24日

【流通】森下仁丹と岡山大 シームレスカプセル利用・シロアリ駆除剤の特許を共同出願

森下仁丹は、岡山大学大学院環境学研究科の松浦准教授らの研究グループと共に、独自のシームレスカプセル技術を応用したシロアリ駆除剤を開発し、その成果を特許出願する。

シロアリは、木材を摂食するため家屋の構造物を蝕み、特に地震の際の木造住宅での被害は深刻で、その駆除の市場規模は全世界で1000億円以上といわれている。一般に駆除は薬剤を散布する方法で実施されるが、木材の中に潜んでいるシロアリまで完全に駆除することは難しく、駆除剤の大量散布による環境への影響が懸念されている。松浦准教授らの研究グループは、アリの卵を働きアリが育室に持ち帰り、舐めて世話をするシロアリの習性に着目し、駆除剤入りの擬似卵を用いることでシロアリを最も効率的に巣全体を駆除する方法の確立を目指している。

森下仁丹は平成21(2009)年9月からシームレスカプセル技術応用の一環として、この研究グループと共同でシロアリ駆除剤の開発に取り組んできた結果、卵認識フェロモンと駆除剤成分を併用して効率よくシロアリを駆除する方法を見出し、特許出願に至った。同社では、シームレスカプセルの応用開発に積極的に取り組んでおり、医薬品分野やプロバイオティクス、フレーバーなどの分野に加え、今後は非食品分野の産業用途への展開も注力する。

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投稿者:gotsuat 09:40| 流通