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2011年10月28日

【流通】太陽工業 可搬式特殊堤防「デルタチューブ」の販売開始

太陽工業は、従来の「土のう」に代わり越水・浸水などの水害被害を防ぐ可搬式特殊堤防『デルタチューブ』の製品化に成功、2011年10月1日より販売を開始した。『デルタチューブ』は、水密性に優れたシートを素材とした三角形断面の長い袋体を伸ばして配置し、袋体の中に水を注入することで堤防からの越水・浸水を防ぐ可搬式特殊堤防。

『デルタチューブ』は、あらかじめ充填材の準備が必要で、使用後はそのほとんどが廃棄される従来の「土のう」に代わる可搬式堤防として、リバーテクノ研究会が1年半の歳月を費やして開発した。その最大の特長は、折り畳んで収納・移動ができる軽量さに加え、実際の使用においても、給水ポンプにより少人数で簡単かつ迅速に設置できる点で、これにより通常は倉庫などに保管し、非常時には早期に防災機能を発揮する事が可能となる。 

また、シートもポリエステル繊維に塩化ビニールをコーティングした素材で水密性・耐久性に優れ、メンテナンスを行えば10年程度は使用できる。構造的にも三角形の断面を保つ事で、水深1mまでの圧力に対抗、各種実証テストでも安定した水防性能を発揮している。1ユニットのサイズは小タイプが幅1.2m×高さ0.7m×長さ6m(大タイプは幅1.6m×高さ1.3m×長さ4m)で、6分前後で注水が完了する。小タイプのサイズは土のう300〜500個分に相当し、土のうを積み重ねる労力と時間が削減できる。また、長い距離で使用する場合も、ユニットを敷き並べてホースを連結し、注水を開始するだけで対応可能。

太陽工業は、可搬式特殊堤防『デルタチューブ』のほかにも、床上浸水や道路の冠水時に「箱ぶね」に変形し、大切な命や財産を守る緊急避難対応『ベンチフローター・ノア』や緊急医療用テント『マク・クイックシェルター』など、災害対応の製品を製造販売しており、今後も全社をあげて人々の暮らしや生命を守る製品づくりを展開する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通