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2011年08月31日

【流通】DNP かざすことなく読み取り可能なハンズフリーのUHF帯ICタグカード開発

大日本印刷(DNP)は、人体から生じる汗などの水分の影響で通信感度が低下することのないUHF帯ICタグカードを開発した。UHF帯ICタグは、LF(長波)帯やHF(短波)帯などの他の方式のICタグと比べて通信距離が長く、人や車両の入退場管理などのさまざまな場面で利用されている。今回開発したUHF帯ICタグカードは、ポケットに入れたままの状態でも通信環境を良好に保つことができるため、ハンズフリーで利用できるなど、利便性が大幅に向上した。DNPは同製品を2011年10月から販売する。

ICタグの普及にともない、通信距離の長いUHF帯ICタグも、児童の登下校履歴の把握や老人ホーム入居者の所在検知、事業所での人や車両の入退場管理など、利用範囲が広がってきた。しかしUHF帯の電波は、水分の影響を受けて通信感度が低下する傾向があり、人体から発生する水分によっても影響を受けることがある。例えばUHF帯ICタグカードを、ポケットに入れたまま使用すると、人体の水分の影響によって通信距離が通常よりも短くなってしまい、リーダーでの可読性が低下するという課題があった。

この課題を解決するためDNPは、UHF帯の電波が水分の影響を受けないようにICタグの構造やアンテナの形状を工夫し、人体に密着した状態でも水分の影響を受けず通信環境を良好に保つUHF帯ICタグカードを開発した。これにより、オフィスや工場への入退場時などにUHF帯ICカードをリーダーにかざして読ませる必要がなくなり、荷物を持った状態で両手がふさがっていても、カードをポケットに入れたまま入退場できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通