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2011年08月19日

【物流】JR貨物 輸送実績(2011年7月)

日本貨物鉄道(JR貨物)が平成23(2011)年7月の輸送実績を発表した。これによると、7月のコンテナ輸送は1,624千トンで前年実績を7.8%下回った一方、車扱は747千トンで前年実績を0.2%上回った。7月上旬は気温が高めに推移した為、季節商品の出荷が増し、節電関連の特需も相まって好調に推移した。しかし、中旬には台風6号による大雨の影響で輸送障害が発生したほか、下旬にも新潟県、福島県での豪雨による輸送障害が発生し、上越線が多大な被害を受けて不通となった。尚、上越線は復旧に時間がかかることから迂回列車の運転で輸送力を確保している。これらの輸送障害に加え、東日本大震災による常盤線の不通も続いていることから、7月全体で393本が運休し、前年を大きく下回った。

品目別に見ると、コンテナ貨物では、自動車部品と家電・情報機器が前年を上回り、それぞれ78千トン(前年比105.4%)、46千トン(同109.5%)となった。その背景には、自動車部品では生産が回復したこと、家電・情報機器では節電意識の高まりによる省エネ家電の売上増加や地上波デジタル放送開始に向けての買い替え需要がピークに達したことが挙げられる。一方で、紙・パルプ、化学工業品、農産品・青果物は震災のダメージが大きく、それぞれ204千トン(同73.9%)、158千トン(同89.8%)、104トン(同88.9%)と前年を下回った。車扱貨物では、石油が前年を下回り477千トン(同98.5%)となった一方、セメント・石灰石は地域内の工事の増加に伴い121千トン(同112.5%)と増加した。


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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者