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2011年08月08日

【物流】トラック運送業界の景況感 (2011年 4月〜6月期)

平成23(2011)年8月2日、全日本トラック協会(全ト協)は、平成23(2011)年 4月〜6月期のトラック運送業界の景況感(速報)をまとめた。

当期は、東日本大震災の影響で足下は急激に落ち込んだが、寸断されたサプライチェーンは比較的短期間で回復傾向にあり、改善の兆しが感じられるようになった。トラック運送業界の景況感の判断指標は▲67(前回▲60)と前回から7ポイント悪化した。ただし、前回の見通し(▲88)よりは軽微な悪化に留まっている。

貨物別にみると、宅配貨物では、輸送数量の判断指標が▲29(前回▲26)と前回から3ポイント悪化。営業収入は▲30と前回と同水準であったが、営業利益は▲27(同▲34)と前回から7ポイント改善した。

宅配以外の特積貨物では、輸送数量の判断指数が▲28(前回▲20)となり、前回から8ポイント悪化した。営業収入は▲31(同▲23)と前回から8ポイント悪化。営業利益も▲38(前回▲32)となり、6ポイント悪化した。

一般貨物では、判断指数が▲39(前回▲28)となり、前回から11ポイント悪化した。営業収入は▲41(同▲32)と9ポイント悪化。営業利益も▲52(同▲44)となり、8ポイント悪化した。

運賃水準は、宅配貨物を中心とする特積貨物で持ち直しがみられ、宅配貨物で▲15(前回▲37)、宅配以外の特積貨物で▲17(同▲25)となった。

次期(平成23年7〜9月期)の見通しでは、業界の景況感の判断指標は▲58で、今回から9ポイントの改善が見込まれているが、震災前の水準との格差は未だ大きい。今後は中長期化する電力供給不安や燃料高、7月に入っての急激な円高の進行など不安材料が多い状況にある。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連