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2011年08月04日

【物流】国交省 高速道路無料化社会実験検証結果発表

平成23(2011)年7月29日、国土交通省(国交省)は第8回 高速道路のあり方検討有職者委員会の中で、高速道路無料化社会実験の検証結果を発表した。今回の実験は、全国の高速道路の約2割の区間(50区間、1,652km)で無料化社会実験を行い、地域への経済効果、渋滞、環境への影響をみようとするのが趣旨であり、実施期間は平成22(2010)年6月28日 午前0時から平成23(2011)年6月20日 午前0時(一時凍結)で、全車種を対象に行われた。

この検証結果によると、実験区間の交通量は、平日、休日ともに約2倍に増加しており、実験前に交通量が少なかった区間ほど増加率が高い傾向が明らかになっている。又、時間帯別交通量を見ても、実験中の交通量は全ての時間帯において実験前の交通量を上回る結果となり、小型車では午前7時台と午後17時台、大型車では午前9時から10時台が特に交通量が多くなっている。距離別の利用状況については、短距離利用が大幅に増加し、平均利用距離は実験前(60km)と比較すると実験中(44km)は約3割短くなっている。渋滞状況については、週1回以上の頻度で渋滞が発生するのは7区間、月1回以上の頻度で渋滞が発生すのは20区間あり、渋滞の半数以上が一般道との合流部で発生している。

この実験により、実験区間と並行する一般道の交通量は、高速道路へ転換したことにより、平日、休日ともに約2割減少した。死傷事故件数については、実験区間で2.4倍(299件から710件)に増えた一方で、並行一般道では2割(7,537件から6,050件)減少し、全体では約1割減少したことになる。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連