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2011年08月03日

【流通】富士通研究所 必要なアプリケーションが自動配信・実行される情報端末技術を開発

富士通研究所は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの情報端末の利用者が、時間や場所に応じて必要となるアプリケーションやデータについて、情報端末への配信や実行、消去といった一連の動作を自動で行う基盤技術を開発した。

同技術により、たとえば利用者が会議室に情報端末を持って入るだけで、必要なアプリケーションとデータが配信され、会議に必要な資料をすぐに使うことが可能になる。これにより、アプリケーションのセットアップやデータのインストールに要する時間を削減でき、利用者の業務効率を大幅に改善させることができる。

持ち運び可能な情報端末は、機能の向上とさまざまな種類の普及により、多くの業務で広く使われている。その情報端末を、業務に応じて必要な時に必要な場所ですぐに利用できるようにすることが求められている。。たとえば、会議室では会議に必要なアプリケーションやデータがあり、教室では授業に必要なアプリケーションやデータがある。また、情報漏えいの観点から、使用後のアプリケーションとデータを消去する必要もある。

現在、アプリケーションやデータを利用するには、利用者やIT部門が情報端末側でセットアップやインストールをしておく必要があり、面倒な工程と時間がかかっている。わざわざ準備をしなくてもアプリケーションやデータが情報端末に自動配信・自動実行され、利用後には自動消去されるような仕組みが期待されていた。そこで、富士通総合研究所は、利用者の状況に応じてアプリケーションやデータが自動配信・自動実行される基盤技術を開発した。同技術により、利用者が事前にアプリケーションやデータのセットアップをしておかなくても、必要な時に必要な場所で利用できるようになる。利用者は、アプリケーションのセットアップやデータのインストールに要する時間を削減でき、業務効率を大幅に改善することができる。

今後、富士通研究所では、2011年度中に技術の完成度を高め、2012年度中の実用化を目指す。これにより、人が活動しているあらゆる場所で的確なサービスを提供するヒューマンセントリックなICT環境を提供する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通