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2011年03月11日

【流通】NEC 腕をタップして情報機器を操作する技術を開発

NECは、腕を軽く叩く(タップする)ことで、情報機器の操作を可能とする技術を開発した。この技術は、両手首に加速度センサを取り付け、腕の上部や下部などをタップした際の各センサの加速度データから叩いた位置を特定することで、入力スイッチとして利用する。

従来、情報機器を操作する場合、機器を手に取り小さなスイッチを押すなど、それまでの行動を中断して操作に集中する必要がある。この技術により、自分の腕をタップする単純な動作だけで機器の操作が可能となり、例えばランニング中の音楽プレーヤー操作や、鞄の中にある携帯電話機の遠隔操作など、様々な用途での利用を実現する。

NECが開発した技術は、ユーザの両手首に加速度センサを取り付け、腕をスイッチに見立ててタップする。センサで検出する加速度の大きさが、タップした腕の位置から両手首の加速度センサまでの距離によって変わることを利用して、タップ位置を特定し、位置ごとに割り当てた操作命令に基づいて機器を操作する。この技術では、両腕の上腕、前腕上部、前腕下部へのタップと、手を叩く動作の計7通りの入力を可能とした。また、ジェスチャーなどの複雑な動作ではなく、単純な腕へのタップ動作だけを利用するため、ユーザは複雑な操作方法を覚える必要がなく、誤操作がほとんど発生しない入力を実現した。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通