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2011年03月11日

【知識】日立製作所 第一環境と水道サービス業務で業務・資本提携

日立製作所は、第一環境と水道サービス業務に関して提携し、互いの水道サービス事業の強化を図る。あわせて日立製作所は2011年10月までに第一環境の発行済株式の約17%を取得する予定にしている。

今後、日立製作所は、これまで培ってきた浄水場などの水道設備の維持・管理ノウハウと、第一環境が持つ水道料金管理業務ノウハウを組み合わせた、設備の維持・管理から料金管理までの包括的な水道サービスを提供する。今回の合意は、日立製作所の国内における水環境ソリューション事業拡大に向けた施策の一つ。

日立グループでは、水環境ソリューション事業を社会イノベーション事業における成長分野と位置づけ、ITを利用した効率的な水循環システムであるインテリジェントウォーターシステムなどを活用しながら、グローバルで事業を拡大し、2015年度に水環境ソリューション事業全体で2,000億円の売上高をめざしている。

国内の水道は、水質と水量、事業運営の安定性などの面で世界でも高い水準にある一方、設備の老朽化が進みつつあり、その更新が課題となっているほか、官民の役割分担の見直しや市町村合併に伴う水供給地域の広域化など、環境の変化への対応も求められている。こうした課題に対処し、安定かつ効率的な水供給を行うために、これまで自治体などの水道事業体が行ってきた水道サービス業務の外部委託が進められている。さらに、今後は、これまで個別に委託されてきた浄水場設備管理や水道メーター検針、料金徴収などの水道サービス業務も、それらを組み合わせた形でのより包括的な形での委託が進むと見られている。

日立製作所はこれまで、国内の水道サービス事業において、総合電機メーカーとして培った監視制御技術を生かし、子会社である日立パブリックサービスと共同で国内の浄水場などの水道設備の維持・管理業務を行っており、システムの設計・建設から維持・管理まで多様なノウハウを蓄積してきた。また、第一環境は、独自の料金徴収システムを生かした、水道料金管理分野における豊富な実績・ノウハウを持つ。今回の合意により、日立製作所は、水道設備の維持・管理ノウハウと第一環境の水道料金管理のノウハウを組み合わせることで、総合的な水道サービスの提供が可能になる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識