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2010年12月22日

【流通】近畿日本鉄道と関西電力が低炭素社会実現に向けて協業

近畿日本鉄道(以下:近鉄)は、平成26年春のオープンを目指し、高さ日本一となる300mの超高層複合ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」(地下5階、地上60階)の建設事業を鋭意進めている。当事業は、環境配慮にも力点をおいて推進しており、「平成20年度国土交通省住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択されるとともに、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)においてもSランクを達成するなど、ビルの環境性能に高い評価を得ている。

省エネ・省CO2実現に向けた取組みを強化するため、関西電力グループの関電エネルギーソリューション(以下:Kenes)が提供するユーティリティサービス(※1)を導入する。同サービスは、Kenesの省エネルギー技術を駆使し、省エネ・省CO2を徹底したビル管理を行うものであり、近鉄の所有するビルとして初めての導入事例となる。Kenesは、同ビルで必要となる電気や熱・冷水等を供給する設備について、設計・施工段階からかかわり、これらのエネルギー設備を保有のうえ、運転、保守、運用管理に至るまで、一括したエネルギーマネジメントを実施する。同サービスにより、初期投資費用軽減やメンテナンスコストの平準化が可能となる。

なお、近鉄では、同事業のエネルギー設備について、関電が提案する氷蓄熱システムとインバータターボ冷凍機を組み合わせた高効率な空調システムやヒートポンプによるエリア熱回収システム(※)2を採用するほか、高効率吸収式冷凍機、バイオガスを活用したコジェネレーションシステムも導入し、ベストエネルギーシステムを構築している。


※1 ユーティリティサービス
建物等で使用する電気や熱・冷水等を供給する設備の保有や運転・保守・運用管理まで一括して担うサービス

※2 エリア熱回収システム
他のエリアで発生する排熱を回収し、別のエリアの熱源に活用するシステム

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通