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2010年11月19日

【物流】ゲートオープン24時間化 中間報告

国交省が「ゲートオープン24時間化モデル事業」について、第5回コンテナ物流の総合的集中改革プログラム評価委員会により、中間評価を行った。

日本のコンテナターミナルのゲートオープン時間は従来16時30分までだったが、同省が本事業において東京港、横浜港、名古屋港、四日市港、神戸港及び大阪港の6港26ターミナルで、ゲートを20時まで時間拡大(予約制)するモデル事業を実施。

ターミナルがモデル終了後(2012年4月以降)も時間の拡大が継続出来るよう、受益者が時間外利用料金としてコンテナ1本あたり500円〜4,000円を負担する仕組みを採用している。なお、今回の中間評価は、利用実績及びアンケートの調査結果を踏まえ、事業開始後半年以上経過した5港(横浜港、名古屋港、四日市港、神戸港、大阪港)についてのみ評価している。

本事業の利用実績によると、利用実績総数の推移については、浮き沈みはあるものの、2009年12月以降の月ごとの利用実績は概ね1万本を超え、2010年4月には1万3千本を超え最多を記録した。

港別の累積利用実績の割合では、5港が事業を開始した2010年3月以降、直近9月までの7ヶ月間で名古屋港が全体の62%を占める結果となり、他港と比べて突出して多く利用されていることが明らかとなった。また、港別利用実績の推移については、月ごとの利用で浮き沈みがあるものの名古屋港が最多となり、横浜港及び四日市港では1千本前後の規模で安定して利用されていることが分かった。拡大時間利用の割合では、名古屋港が3.3%〜9.4%、四日市港が2.6%〜6.0%と他港と比べて高い値を示した。

一方、利用状況のアンケートについては、2010年7月〜9月にかけて製造業、商社、小売業、物流業等を対象に、直接又は業界団体を介して実施し、140社145部署から回答得た。これによると、ゲートオープンの早朝の拡大についての要望は42%に上っており、中でも小売業、製造業〔食品・飲料〕については100%となった。また、早朝拡大を要望する港としては、京浜港が5割超の要望があった。また、ゲートオープンモデル事業(夜間拡大)の活用状況について21%が既に夜間拡大を活用しており、中でも物流業で業界内59%が活用していることが明らかとなった。「割増料金に見合うだけのメリットがなく、現在活用していない」という企業も多くい中、「ターミナルへの搬入時の混雑緩和」、「荷物の集荷時間の延長」をメリットとして活用している企業も少なくないことが明らかとなった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連