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2010年11月19日

【流通】東北電力 地元の森林資源を有効活用しCO2削減

東北電力は、石炭を主燃料としている東北電力の能代火力発電所と原町火力発電所に木質バイオマス燃料(木質チップ)を導入する。

両火力発電所に導入する木質バイオマス燃料は、それぞれ発電所が立地する地域を中心とする地元の森林資源を有効活用しながら調達する。具体的には、能代火力発電所においては秋田県内、原町火力発電所においては福島県内および隣県の宮城県内の林業関係者などから、それぞれの地元のチップ加工会社などが原料を確保し、チップに加工したものを、東北電力が調達・使用する。また、原料については、それぞれの地元で伐採された原木のうち建築用材などとして利用されない部分(未利用材※)を活用し、森林資源の有効活用を図る。

この取り組みにより、発電所からのCO2の排出が、能代火力発電所においては年間約3万トン−CO2、原町火力発電所においては年間約5万トン−CO2削減される見込み。また、東北電力が発電所の地元の未利用材を原料とした木質バイオマス燃料を安定的に調達・消費することにより、地域における森林資源の有効活用が促進されるとともに、未利用材の林地残置が減少することなどにより、森林環境の保全が図られる。さらに、こうした発電所の地元地域を中心とした調達などの取り組みにより、地域林業の活性化にも貢献できるとしている。


※未利用材
伐採した原木のうち、曲がりや細すぎるなどの理由で柱や板などの建築用材に適さず、かつ他の用途にも利用されない材

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通