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2010年09月27日

【環境】岐阜プラスチック工業 世界最軽量の航空コンテナ開発

岐阜プラスチック工業は、世界で初めて量産化することに成功した樹脂製ハニカム構造体「TECCELL(テクセル)」(※)を使用し、樹脂単体では得られない耐火性能や剛性・強度、耐久性を活かした航空コンテナを開発した。

現在使用されている航空コンテナの多くは、基本構造にアルミフレームと薄いアルミパネルを用いており、コンテナとしてのほとんどの強度をフレームで支える構造となっている。そのため、フレームには肉厚の高剛性アルミ合金を必要としている。

一方、今回開発した航空コンテナは、TECCELL-アルミ複合パネルを使用する事により、外力をフレームとパネルとで分散して受け止め全体としての剛性を出すことが可能となった。これにより、フレームの重量の低減とTECCELLパネル自体での軽量化を実現し、航空機の燃料消費量を削減するとともに、1機当たり年間で650トンのCO2排出量の削減が可能となる。

※ 樹脂製ハニカム構造体「TECCELL(テクセル)」
ハニカム構造のコア材を2枚の表面材ではさんだサンドイッチ構造で、各々の素材に何を用いるかによって剛性や強度を自由に変えられる複合材料。

 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】