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2010年07月09日

【流通】竹中工務店 医薬品・食品工場・美術館などの防虫対策に吸引式捕虫機「バグキーパー」

--- 一般的な粘着テープ式捕虫機と比較し約10倍の捕虫効果 ---

竹中工務店は、医薬品・食品製造工場や森の中の美術館など特に害虫管理の必要性が高い施設での防虫対策として吸引式捕虫機「バグキーパー」を開発した。「バグキーパー」は、誘虫用蛍光灯から照射する紫外線で集めた虫をファンの力で吸い捕るもので、主にハエ類・蚊類などの飛来昆虫に有効。竹中工務店技術研究所で行った実証実験では、これまでの一般的な粘着テープ式捕虫機と比較して、飛来昆虫に対し約10倍の捕虫効果を確認した。

昆虫が建物に侵入してきた際の一般的対処法は薬剤による殺虫だが、従来から人体や環境への影響が懸念されてきた。竹中工務店でIPM(※)の考え方を取り入れた防虫対策の技術開発を進めており、バグキーパーは薬剤を使用することがないため、人や環境に優しく、捕獲した虫の処分や誘虫用蛍光灯の交換などメンテナンスも容易に行える。

食品・医薬品などの製造工場では通常、施設の出入口に前室を設けることで防虫を図っている。竹中工務店は今後「バグキーパー」を、前室設置の難しい出入口や前室の無い既存施設の防虫設備として展開していく予定にしており、設置方法・場所については、これまで培ってきた科学的データをもとに、積極的な提案を行っていく。


※IPM(Integrated Pest Management)
主に薬剤を使用した殺虫による昆虫(害を及ぼす昆虫)の根絶を目指すのではなく、多様な防除手段を組み合わせ効果的に用いることによって、薬剤の使用を極力おさえ、害虫の生息数を許容できる範囲内に抑え、衛生的な環境を維持する管理手法

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通