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2010年06月22日

【流通】J−POWER(電源開発)が革新的なCO2回収型石炭ガス化技術開発を開始

--- 世界初 物理吸収法と化学吸収法の2つの試験装置を保有 ---

J−POWER(電源開発)は、若松研究所(北九州市)に設置されているEAGLE(Coal Energy Application for Gas, Liquid and Electricity)パイロット試験設備を活用し、国内初となる石炭ガス化プロセスからの物理吸収法を用いたCO2分離回収試験を中心とする革新的CO2回収型石炭ガス化技術開発を開始する。この事業は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究事業として実施する。

本物理吸収法は、次世代IGCC(1,500℃超級ガスタービン)を想定した高圧プロセス向けのCO2分離回収技術であり、発電プラントへの適用可能性やエネルギーロスの低減を目標にシステムの検証を行う。EAGLEパイロット試験設備では、従来の1,300℃級ガスタービンの低〜中圧プロセス向けの化学吸収法を用いたCO2分離回収試験の実績があり、今回、物理吸収法によるCO2分離回収試験を実施することにより、現状技術から将来を見据えたIGCCに適用できるCO2分離回収技術の最適化を目指す。

世界でも物理吸収法と化学吸収法の2つのタイプのCO2分離回収試験装置を有するのは、EAGLEパイロット試験設備のみとなり、それぞれの特性を比較検討しながら研究開発を進める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識