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2010年06月22日

【知識】NECとCA Technologies アプリケーション性能管理ソフト分野で協業強化

NECとCA Technologiesは、アプリケーション性能管理ソフト分野での協業を強化する。NECは、CA Technologiesのアプリケーション性能管理ソフトウェア「CAWily Introscope」をOEM採用し、NECのシステム性能分析ソフトウェア「WebSAM Invariant Analyzer」とリアルタイムに連携させ、新たに「性能ボトルネック分析ソリューション」として提供する。

新ソリューションは、Webアプリケーションのレスポンス低下等の検知から、原因となるITインフラの特定、さらに、通常はブラックボックス化されているJava EE(J2EE)アプリケーション(※)内部の性能情報の可視化・分析・原因箇所の絞込みまでを両社製品の連携により自動化する。

クラウドコンピューティング環境では、プラットフォームの管理とその上で動作するサービスの管理が分離される。そのため、性能問題の発見やプラットフォームとアプリケーションのどちらに原因があるかを切り分けるのに膨大な時間とコストがかかり、ユーザに対するサービスレベルの保証が大きな課題となっている。

NECは、クラウドコンピューティングのアプリケーション性能管理に対するニーズの高まりおよび、更なるミッションクリティカルシステムに対するサポート強化のニーズを受け、アプリケーション性能管理ソフトのOEMを検討してきた。「CA Wily Introscope」は、この分野におけるグローバル・スタンダードであり、大規模で安定した実績を持つ製品のため、OEM採用する運びとなった。両社の製品と技術力を統合することにより、ミッションクリティカルシステムに対する管理能力とサポート力がさらに強化される。

新ソリューションの販売はNECが担当し、国内のデータセンターや通信・金融系を中心に、大規模ミッションクリティカルシステムなどへの適用に向けて拡販を図る。また、海外についても、中国、台湾などから順次展開する。


※ Java EE(J2EE)アプリケーション
Sun Microsystems社のプログラミング言語「Java 2」の機能セットの一つで、企業の業務システムや電子商取引などで使われるサーバに必要な機能をまとめたもの

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識