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2010年04月20日

【流通】DNP 脳科学を活用したマーケティング支援サービスを開始

--- 雑誌・カタログのどのページに興味を持ったかを脳波で分析 ---

大日本印刷(以下:DNP)は、測定した脳波から生活者の興味関心の度合いを分析し、効果的な制作物の作成を支援するサービスを開始した。同サービスは、DNPと東京農工大学の満倉研究室(准教授:満倉靖恵)の共同研究によるもので、ヘアバンドタイプの脳波計を使って生活者の感性を解析する技術を応用している。

近年、脳科学をマーケティングに活用するニューロマーケティングに関心が集まっている。しかし、サービスの採用コストが高額であることや、脳波を測定するために調査対象者に多数の電極を装着するなど負荷が大きく、採用は一部の分野に限られていた。DNPが今回提供するサービスは、これまでの研究成果を活用し、低価格で冊子やデジタルコンテンツなどの制作物に対する生活者の興味関心度を分析する。

生活者にヘアバンドタイプの脳波計を装着し、雑誌、カタログ、パンフレットなどの冊子を閲覧してもらい、脳波を測定する。冊子の見開きページごとに貼られたマーカーをカメラで撮影し、各ページの閲覧時間のデータを取得して脳波の測定値データと一体化することで、各ページの興味関心度の高さと推移を分析する。閲覧した冊子に対するアンケート調査結果と比較することで、“アンケートで関心があると言っていたページより関心を持って見ていたページがあった”、“長時間見ていたが、それほど関心は高くなかった”など、生活者の興味関心をより多面的かつ深く把握することができる。対応できる冊子のページ数は200ページまでが目安となります。デジタルコンテンツを調査する場合は、興味関心度の高い画面や低い画面、興味関心度の推移を分析する。

オプションとして、被験者の眼球の動きをセンサーで検知するアイトラッキング調査を追加することで、各ページのどの部分に興味があるかをより詳細に把握することも可能。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通