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2010年04月07日

【物流】経産省 物流可視化政策の推進

企業の生産、物流体制のグローバル化に伴う在庫・物流コストの増大や非効率な物流による環境負荷の増加が懸念されている中、経産省は、国際物流にかかわる各者がRFID(無線自動識別)を利用して貨物情報をリアルタイムで把握し、セキュリティー強化と両立する物流可視化のための政策を推進している。

RFIDの国際物流における標準仕様策定に向けた実証実験を平成18年度〜20年度にかけて実施。この結果などを基に、各国際標準化機関に共有する情報の種類、表現・検索するコードの国際標準化への協力を訴えている。また、APEC(アジア太平洋経済協力会議)では、議長国提案の1つとして、12月策定予定の「APEC成長戦略」に、RFIDを活用し貨物の情報をインターネット上で自動的に共有するネットワークの構築について盛り込むとしており、この他にも、国際物流の可視化を進める政策、技術協力などを加盟各国に要請する。

経産省は、今年3月に広島で開催した実務者会議で、同構想に基づいたワークショップ(WS)を9月に仙台でも行うことを提案しており、これについて韓国、香港、シンガポール、台湾、米国から賛同を得ている。また、9月のWSにはオブザーバーとして、欧州連合(EU)モビリティ・運輸総局が出席する予定で、EUの進めているグリーン化政策、物流可視化の動きと今回のAPECでの提案について連動させたい考えだ。

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投稿者:gotsuat 10:02| 行政関連