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2009年10月23日

【流通】DNP 「農産物生産管理システム」を開発

--- 農業経営の見える化と信頼性の向上を実現 ---

大日本印刷(以下:DNP)は、手書き文字を自動的にデジタル化して記録するデジタルペンやセンサーなどのIT機器を活用して、農産物の生産管理や原価管理の効率化と信頼性の向上を実現する「農産物生産管理支援システム」を開発した。「農産物生産管理支援システム」は、南国殖産の関係会社で、有機栽培を中心に農業を経営し、農業のIT化を推進する南国ファームに導入された。

近年、農業従事者の高齢化や輸入作物との価格競争の激化により、国内農業生産の競争力が失われ、耕作放棄地の増加や、国内の食料自給率の低下など、農業を取り巻く環境は厳しさを増している。また、今後の国内農業の発展を促進するためには、後継者に対する農業技術の円滑な継承や生産物に関するコスト管理、食の安全・安心の要望に応えられるシステムの確立などさまざまな課題がある。DNPは、このような課題に対して、DNPが有するトレーサビリティシステムやIT機器を組み合わせ、農業経営の「見える化(可視化)」を支援するためのシステムとして開発した。「農産物生産管理支援システム」は、■栽培記帳システム ■原価管理システム ■WEBカメラによる監視システム ■農場サーバーシステム の4システムにより構成されている。

「農産物生産管理支援システム」は、複数の農場を管理する上位の管理システムや流通トレーサビリティシステムとの連携が可能で、農薬の使用履歴など栽培記帳システムから得られる栽培情報の公開など食の安全に関する情報提供もできる。さらに、栽培計画、日々の作業計画や原価管理などから得られた情報を適切に把握して、作業に生かすことにより、農産物生産におけるPDCAでの運用の効率化を促進する。

今後、DNPは、新規にアグリビジネスに参入する企業はもちろん、既存の農業法人に対しても、農業の見える化を図る仕組みとして販促を行う。

 

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通