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2009年10月07日

【知識】サイバートラストとDIT 電子メール暗号化分野での包括的協業

情報セキュリティプロバイダであるサイバートラストデジタル・インフォメーション・テクノロジーは、電子メール暗号化分野での協業する。今回の協業の範囲は、電子メール暗号化製品・サービスの共同開発、共同マーケティング、相互販売を含む。

現在のインターネット環境は、ウェブを通じた各種情報入力および送信については個人情報保護の観点などからSSLを用いた情報伝達の安全性確保が広く認識され普及しているが、電子メールについては依然としてパスワード設定、暗号化などの対策を講じないまま送受信されるケースが見受けられるなど、現状の問題点が十分に認識されていないケースもある。

対策を講じている企業にとっても、課題解決のデファクトスタンダードとなるソリューションが存在しないことから、専用ソフトウェアを使用した場合の配付および利用に際して、個別にプラグインのインストールが必要であるなどの様々な利便性における課題、双方が同じ専用ソフトウェアを使用しなければならない等の相互運用性に関する課題、簡易的な対策としてパスワードベースのZIP暗号化を使用した場合によるパスワード管理の煩わしさ、パスワードベースによる強度不足など、本来の安全性に関する課題を抱えたままという実状がある。

一方、S/MIMEは電子メールの保護を実現するためのグローバルスタンダードの技術であり、最も安全な電子メールの保護技術として、現在、企業をはじめとするあらゆる組織において利用されている電子メールソフトウェアの80%以上が対応しており、安全性のみならず相互運用性についても最も優れた技術として、そのインフラはすでに整っている。

しかしながら、これまでS/MIMEが普及していなかったのは、暗号化および復号化するための証明書および秘密鍵の管理の煩雑さやコストの問題、S/MIME暗号化の際に必要な電子証明書と暗号化処理を行うソフトウェアが各々異なる会社からの提供となり、統合された完全なソリューションとして提供されていなかったため、導入時のインテグレーションコストやIT管理者の運用負荷が増加するという課題があった。

今回の協業により共同開発される電子メール暗号化ソリューションは、電子メールの保護において最も安全で相互運用性が高いS/MIME技術を用いると共に、これまでS/MIMEが抱えていた課題を解決するS/MIME暗号化用の電子証明書の発行管理サービスと、電子メール暗号化ソフトウェアを完全に統合した日本初のソリューションで、S/MIMEの技術を用いながら、電子証明書および秘密鍵の発行や更新などが自動化され、IT管理者の電子証明書管理の煩雑さを解消(ゼロ・アドミニストレーション化)すると共に、これまでにないライセンス体系を適用することで、グローバルスタンダードな電子メール保護ソリューションを、ユーザーは低コストで導入および利用することができる。

 

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投稿者:gotsuat 10:04| 知識