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2009年06月24日

【知識】ネクスウェイとコクヨS&T 帳票配信分野において協業

ITホールディングスグループのネクスウェイとコクヨグループのコクヨS&Tは、帳票配信分野で提携し、エンタープライズ向けクラウドサービス「企業間帳票流通基盤サービス」を共同展開する。両社の連携により、帳票配信の一元管理が可能となり、取引業務の全体最適・コスト削減などのメリットがある。具体的には、郵送の場合(封入・封緘・投函・切手)、FAX配信への切り替えで約10分の1、電子配信への切り替えでは約20分の1までコストがカットされる。サービスの利用料金は、FAX配信1枚あたり25円〜(税抜)・電子配信1通あたり10円〜(税抜)です(固定費は除く)。両社は、2010年3月末までに100社の受注を目指す。

協業の第一段階として、2009年6月中に両社は販売契約を締結し、ネクスウェイがコクヨS&Tの企業向け情報トレーサビリティサービス「@Tovas」の提供、コクヨS&Tがネクスウェイの「FNX e−帳票FAXサービス」の提供をそれぞれ開始する。さらに、ネクスウェイの「FNX e−帳票FAXサービス」とコクヨS&Tの「@Tovas」を連携させたエンタープライズ向けクラウドサービス「企業間帳票流通基盤サービス」の提供を開始する。顧客企業は、設備の購入が不要なことはもとより、クラウド上に構築された両社のサービスの中から必要な機能を組み合わせて利用することができる。また顧客企業のシステムからの利用においても、現在利用されている主要なインターフェイスをほぼ網羅しているため、広範囲のシステムに適用することが可能。

「企業間帳票流通基盤サービス」導入の具体的なメリットは、企業間取引を支えている見積・注文・請求など一連の業務において、伝票処理の「自動化」と「電子化」を実現するにあたり、これまで課題となっていた複数のシステムからそれぞれの形式で出力されるデータ・ファイルのアウトプットに簡易に対応できることで、これによって取引業務の全体最適とコスト削減を実現する。また、中堅・中小企業におけるIT投資予算では、限られた範囲の業務フローが改善されるに留まる状態であった見積、注文、請求業務において、業務の自動化から証跡記録の証明まで、統合された帳票配信基盤システムをインターネット経由で提供されるサービスとして安価に利用できる。さらに、従来、販売管理ソフト等を利用していても残っていた書類の手渡しや郵送、FAX送信といった紙を前提とした業務フローを改革することで、中堅・中小企業における生産性の向上が期待できる。その他にも、内部統制に求められる行為の正しさ、「いつ・誰が・何を」送り、それが「受け取られたのかどうか」の証明が可能になる。

両社は2010年3月末までに、「企業間帳票流通基盤サービス」の100社の受注を目指す。今後もネクスウェイの営業力・販売力と、両社のクラウドサービスの実績・ノウハウを結集し、顧客企業のコスト削減やセキュリティ強化などの高い要望に応えることができるように、サービス拡充を図る。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識