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2002年07月31日

【物流】「物流ABC」普及へ

経済産業省中小企業庁は物流コストを作業ごとに算定する「物流ABC」の普及に乗り出し、中小卸売業者などの物流改善を促す。2003年4月までに算定ソフトを開発すると共に、アドバイザー派遣事業も開始する。卸売業者は取扱量が減少傾向にあり、規模にかかわらず廃業が目立つため、物流ABC導入で生き残り戦略づくりを促すと共に、安易な“業者たたき”の防止にもつなげる。

近年の物流サービス水準は、顧客ニーズの高度化などを背景に上昇しているが、「どのサービスにどれだけのコストがかかるのか」は不透明で、卸売業者がコストを度外視したサービスを要求される例も少なくない。

企業庁は卸売業者のほか小売メーカーにも物流ABCの導入を促し、こうした問題の解決につなげる考え。サービス水準を正確に反映した料金体系を構築して取引条件を適正化すると共に、お互いが説得力を持った価格交渉ができるようにする。

ただ物流ABCを導入するには専門知識が必要で、コンサルティング費用も高額なため、企業庁は算定ソフト開発やアドバイザー派遣により、中小企業でも容易に低額で導入できる環境を整え、普及する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:34| 行政関連