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2002年09月25日

【物流】経済産業省、SCM共通プラットフォーム構築へ

経済産業省は来年度より、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の共通プラットフォームを構築する。メーカー、卸売、小売の各企業が受発注や在庫管理、決済などをWEB上で最適に行うためのシステム開発やモデル事業を行うもの。将来的には全業種共通のプラットフォームに育てる考え。また、RF−IDタグ(ICタグ)を用いた物流効率化に向けての技術開発も同時に進める。同省では両事業について03年度の概算要求で合計4億円を新規要求している。

今回、経産省が取り組む「サプライチェーン全体最適化基盤整備事業」は、インターネットを利用してメーカーや卸、小売といった各層の企業が需要予測、受発注、在庫、商品データベースなどの各種情報を共有化するプラットフォームを構築するものであり、ネット上で簡便に使えるXML言語や統一商品コードを採用することで、将来的に全業種共通の情報基盤とし、SCMの全体最適化を進めていくことが目的。

まず当初は、モデル事業として加工食品と日用雑貨分野を対象に推進する。システム開発や調査研究は流通システム開発センターが担当する。

経産省では、最先端のSCMを採用しているウォールマートデルコンピュータなど海外の企業が立て続けに日本市場へ参入して来る中、国内企業のインターフェイスを無視した情報システム開発や、商品コードの不統一による情報断絶が在庫の滞留など物流コストの高騰を招いているとして、競争力を強化するという点からもSCM最適化に力を入れるとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:24| 行政関連