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2003年04月10日

【流通】02年度国土交通白書 −人口構造の変化に伴う行政のあり方−

扇千景国土交通大臣は、4日の閣議に02年度の国土交通白書を報告し了承を得た。

第一部では、特集で、「人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開」という題名のもと、人口構造の変化に伴う国土交通行政としてのあり方を示し、国際競争力を高める分野への重点的な投資など、社会資本整備の選択と集中を図っていることなどをわかりやすく説明している。主な内容は以下の通りとなっている。

◇ 人口構造の変化に対応した国土交通行政の課題
    ・人口の減少と労働力が制約される中で、わが国経済社会が活力を維持していくためには高齢者や女性の社会参加の促進、経済の国際競争力の強化が不可欠。
  
・社会保障負担が増大する一方、社会資本ストックの維持更新需要も増大し、社会資本投資の一層の重点化、効率化が必要。

これに対する取組みの考え方として、

◇ 人口構造の変化に対応した国土交通行政のあり方
    ・少子高齢化が進展しつつ人口が減少する局面の中で、わが国の活力低下が懸念され、一方で社会資本整備に対する財政制約が一層強まるものと考えられ、今後は選択と集中を大胆に行いつつ、効率的な社会資本整備を進めていくことが必要。

・高速交通体系の整備や、魅力ある都市への再生など経済の生産性を高め、国際競争力の強力に資する分野への重点的な投資が必要。また、少子高齢化に伴う災害弱者の増加に対応した国民の安全・安心確保のための基盤整備も重要。

・地域の実情に応じた効率的な社会資本の供給と既存ストックの有効活用が必要で、維持管理の高度化によるストックの延命化や維持管理コストの低減を図る。

・事業者間の活発な競争や幅広い連携などを通じて、より快適で利用しやすい輸送サービスの実現を図る。

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投稿者:gotsuat 13:44| 行政関連