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2003年10月15日

【物流】家庭薬物流の共同化 −情報インフラ構築がカギ-

家庭薬の物流効率化に向けた検討を進めている東京都家庭薬工業協同組合を母体とする関東家庭薬物流システム化協議会(ウェルポート、大幸薬品、ツムラ、わかもと製薬日本レコードセンター、龍角散ほか11社)は11月に、流通システムの効率化・高度化を図り、流通トータルコストの削減、消費者ニーズへの迅速で的確な対応を可能とする事を目的とした共同配送実験をおこなう。期間は1ヶ月程度の予定で、実験効果の検証をし本格実施や関西圏での展開につなげる。

関東と関西のメーカーが共同化の方向性を検討し、シミュレーションをおこなった結果共同物流により約20%のコスト削減、20%以上の省エネが見込めるとしているが問題点として、共同化を推進するには、共通の情報システム構築が揚げられる。このため、本格的な共同化に入る前に、関東圏に限定して実験をおこない、情報システム機能を確認する。また、プラネットなど既存のVAN(付加価値通信網)の利用も視野に業界標準コードの策定をおこなう。

【主な実験項目】
@メーカーの受注を「情報センター」に集約
A出荷指示を仮設の「共同物流センター」へ送信
B共同配送(センターの在庫と自社倉庫の保管商品を積み合わせて運ぶ)
C路線出荷(関東圏以外への出荷商品について、同一納品先の荷物を路線便で一括輸送)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:49| 荷主企業