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2004年06月24日

【物流】他産業からの倉庫業への新規参入の増加の原因

2002年4月に規制緩和(参入が許可制から登録制に変更)が行なわれてから、倉庫業への新規参入が目立っている。2003年度は規制緩和前の2001年度に比べ37%増に当たる136社が倉庫業へ新規参入した。倉庫業に参入している事業者を業種別に2003年度の実績で見ると、トラック業からの参入が78社と全体の6割を占め、倉庫業だけの新規起業者は1社のみにとどまっており、物流システムが大きく変化していく中で、倉庫業への他産業からの参入が目立っている。
倉庫業への参入理由は、『荷主・顧客からの要請』が64%と圧倒的に多く、以下『事業規模の拡大』『親会社の意向』等があげられている。また営業倉庫として登録している建物がどのような目的で建てられたものかを見ると、03年度の登録倉庫517件のうち、63%に当たる324件が営業倉庫として建てられていたものである。しかし、25%(128件)は自家用倉庫、10%(52件)は工場・配送センターとして建設したものを使用している。この数字から見ても物流ニーズの多様化が顕著に表れている数字である。

倉庫業への新規参入社数と比率   倉庫業への参入理由(01〜03年度合計)
主要業種
03年度
比率
トラック業
78社
57%
販売業
11社
8%
メーカー
8社
6%
加工業
7社
5%
卸売業
4社
3%
商社
2社
1%
荷役業
2社
1%
新規起業
1社
1%
その他
23社
17%
合計
136社
100%
 
参入理由
業者数
比率
荷主・顧客の要請
226社
64%
事業規模の拡大
76社
21%
親会社の意向
18社
5%
余剰資産の活用
4社
1%
不明
32社
9%
合計
356社
100%

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:31| その他