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2004年06月23日

【流通】岩谷産業 移動式水素ステーションと燃料電池自動車を同時搬送の専用キャリアカーを公開

――水素エネルギーの需要拡大――

岩谷産業は、移動式水素ステーションと燃料電池自動車を同時に積載し搬送する専用キャリアカーを完成させた。水素エネルギー社会の実現にむけ、今後全国各地でのPRや普及促進活動に使用する。
同社は、長年の水素事業への取組みの中で培った技術・ノウハウをもとに、自動車メーカーへ燃料電池自動車の研究・開発段階から水素及び供給設備の供給を行なってきた他、燃料電池自動車の実走開始にあわせて、水素充填のための移動式水素ステーションを開発、同時に水素供給ステーションを大阪、横浜(鶴見)、東京(有明)の3ヶ所に建設した。
昨年7月にはホンダ、8月にはトヨタの燃料電池自動車を購入し、各地で燃料電池自動車普及のために展示・試乗会や水素供給等を行なってきた。既に、燃料電池自動車2台の総走行距離は9,000キロメートルを超えてはいるものの、燃料電池自動車及び水素エネルギーへの期待が高まる状況のなかで、まだまだ実際に燃料電池自動車に見て触れる機会が少ないのが現状である。更に、水素供給インフラが整っていない現状では、遠隔地での長期使用には制限も多く、十分に試乗できないなどの制約があった。今回完成したキャリアカーに搭載する移動式水素ステーションによって、燃料電池自動車を2回満タンにでき、車両を満タンで搬送することで、走行可能距離は約1,000km(メーカー発表LA−4モード走行時)と飛躍的に伸びた。
燃料電池車普及には、充填施設などのインフラ整備が非常に重要となる。今回の移動式ステーションによるPR活動により、性能面、環境負荷に対する認識を深めることで、燃料電池車の普及促進につながるものとされる。今後、水素エネルギーに対する需要拡大も見込まれる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:01| 流通