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2004年06月24日

【知識】UPS、日本において米国向け海上小口直送サービス開始

世界最大の小口貨物輸送会社でグローバル・サプライ・チェーン・ソリューションを提供するUPS(本社:米国ジョージア州アトランタ、CEO:マイク・エスキュー)は、新たに海上小口直送サービス「Trade DirectSM Ocean(gレード・ダイレクト・オーシャン)を7月1日より開始する。
UPSが日本で提供するTrade DirectSM Oceanは、UPSサプライチェーン・ソリューションズのフォーワーディングサービスを提供するUPS スズヨ・フレート・サービスおよび国際小口貨物輸送サービスを提供するUPSジャパンの連携により行われる。同サービスは、配送センターを通さないことで商品をこれまでより、最大で20日も早く市場へ届けることを可能とする。この市場への時間短縮のほか、米国での倉庫・在庫維持費の削減、破損・損失の削減、連絡窓口や通関業務を一本化することも可能。更に、UPSの先進ITを活用し、出荷元から配達先までの貨物の流れをコンピュータ上で追跡していく機能もあるという。
Trade DirectSM Oceanは、2年前より米国で開始され、すでに、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカに生産拠点を置く数多くのメーカーが利用している。従来、中国とブラジルの数カ所の港で展開していたサービスだが、ビジネス・サプライチェーンの劇的な簡素化を求める需要が高まってきているグローバルな市場背景があるため、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ、中東の計70以上の港に拡大。日本では、7月1日より東京港と静岡の清水港で開始し、今後さらに取扱い港を増やす予定。顧客のニーズに従って米国以外を新たな輸出入国にすることも視野に入れているという。
今回紹介したサービスを利用することで、グローバルなサプライチェーン構築時に、海上輸送という選択肢が増え、キャッシュフローを生み出しリードタイムを短縮する事を目的とするロジスティックス的手段として大変注目される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:56| 知識