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1999年11月04日

【流通】通産省 3PL事業を定義

通産省は、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)事業者を定義づける為、12月はじめにも基準作りに取り組む。
この定義をもとに、既に実施されている米国のモデルを参考に、日本の3PL事業者の格付けを行いたいとしている。

あ: 通産省が中心になって やるみたいですけど ・ ・ ・

や: これからスタートって感じですネ

あ: と、いいますと?

や: まず、定義付けが簡単ではないっていうことかな

あ: 「3PL事業としての定義」ですか?

や: そう、その理由は3つあります
一つ目は『 物流業はよろずや 』って事!
物流サービスの提供、そして改善提案と
幅広くお客様に対応している
物流業っていっても範囲が広いじゃん
そうした状態で3PLだけを定義するっていうのは・ ・ ・ ?

あ:   確かに、今の物流事業者でも
3PL的な事業を行なっている企業もありますよね

や: 第2に、『 ロジスティクスの定義ができていない 』って事!

あ: えっ!どうゆう事ですか?
物流業者だけでなく荷主企業にも
とっくに浸透しているじゃないですか!

や: それが曖昧なんだよ
今、ロジスティクスをやっているっていっても
「うまく運ぶ」事を重点に考えているじゃんか
ロジスティクス = 物をうまく運ぶ だけじゃないぜ!

あ:
  そうじゃないんですか?

や: ロジスティクス=兵站っていうのはみんな知ってるよな
例えば戦場で乾電池が必要ってなった時
君なら何に注意する?

あ: 私ですか
まず、どこにどれだけ必要かをチェックして
一番効率のいい輸送手段を確保しますね
リードタイムも考え、SPが必要なら
どこが適正なのかも考えます

や:
 んー、相変わらず平凡な回答だな!

あ: ・ ・ ・

や: それだけなら運送じゃん
その乾電池はどんな目的で使用されるかを
考えないと!
例えば、無線機に使うんだったら
戦闘中にのんきに電池交換できないじゃん!
だったら乾電池じゃなくて
無線機毎交換した方がいいかもしんないじゃん

あ: でも、それはトップが決める事でしょ
つまり、物流業者でなく
お客さんのトップが決める事じゃないですか

や: そう、そこなんだよ
3PLの定義が難しい理由 最後は
『機能の定義がバラバラ 』なんだよ

あ:  な、なんですか? それは

や: ロジスティクスは誰がやるの?

あ: それは、お客さんの物流担当主導で
物流会社との協力体制で――

や: それだけじゃ、ロジスティクスじゃないんだよ
物流 = ロジスティクスじゃだめ!

あ: どういう事ですか?

や: ロジスティクスは
製造・販売・そして物流のコーディネートなんだよ
機能管理がバラバラじゃ
コーディネートできないじゃん

あ: ってことは、ロジスティクスには
物流の効率化だけじゃなく
製造機能・販売機能・そして物流機能
全てをコントロールできないと(=SCM)駄目ってことですね

や: そういう事!
全てをコントロールできて
ビジネスプロセスの構築が可能なポジション
つまり経営トップに加わらないと駄目なんだよ

あ: 今まで物流 = ロジスティクスと思ってましたけど
もっと範囲が広いんですね

や: つまり、これを第三者が行なうのが
3PLってことじゃないかな

あ: なるほど!
でも、こんな事できる3PL事業者になる
条件って何なんでしょう?

や: それは あのロジ・ヤマダに聞けば解決さっ!
たしか、その辺のところを解説した
コラムがあるって聞いたんだけど・ ・ ・

あ: あ、ハコ・ビーヤ!に連載がスタートした
博士のコラムですね!
早速読んで勉強します!

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投稿者:gotsuat 15:07| 流通