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2000年03月07日

【流通】サッポロビール トラック滞留時間半減

サッポロビールは3月から新しい物流システムを工場に導入する。在庫管理・荷ぞろえ、車輌誘導、配車などを情報システム化によって一元管理し、工場内での輸送トラックの滞留時間を半減する。

≪3つの要点≫
1 物流センターや特約店への配送時間を短縮
2 携帯電話を利用しトラックの種類などの情報を自動識別
3 工場内の各フォークリフトにトラック到着前に荷ぞろえの指
   示を無線端末で

あ: サッポロビールさんの取り組みは
物流業者からすればかなり画期的です

や: 今回のポイントは現場レベルの問題点を
解決しようとしてること!

あ: 物流の現場の問題点って
結構あるんですよね
例えば、積込、荷卸しの待機時間とか
あまり表面化されないケースが多いです

や: それが物流、そして流通の見えないコストとなってんだろうね

あ: 例えば、荷卸しの順番待ちなんて
実際現場レベルでは結構発生しますけど
その待機時間分をコストとして把握できていない企業
そして物流業者って多いんじゃないでしょうか

や: そうかもしれないね
こうした取り組みが進んでいけば
本当に物流・流通コストの適正化が可能になっていく

あ: でも、こうした取り組みによって
逆にコストダウン、つまり運賃の低下が考えられますが…?

や: それが適正ならいいんだよ!
特に最近よく登場しているinternetを利用した
物流需給のマッチングサービスが普及してくると
どうしても詳細な情報が必要になってくるでしょ

あ: 物流供給側からすると、行先や荷物の情報以外に
積込、荷卸しの状態についての詳しい情報が欲しいです

や: そうした物流需要側の条件によっても
適正な運賃が決まっていくようになると思うよ

あ: よくトラック業者の評価制度を設けるサービスがありますが
物流供給側もそうした条件をコストと相談して
運賃が適正かどうかを見ていくべきなんですね

や: 物流需要・供給情報のマッチングサービスによって
全体の運賃が下がるんじゃないかって思われがちなんだけど
決してそうとは言い切れないんだよ
現場レベルでの条件も含んだ
適正運賃決定となっていけばいいんだよ

あ: そうすると
物流コスト削減の為に
自ら現場レベルの改善を行なう事も
非常に有効という訳ですね

や: サッポロビールの取り組みは
まさにそうした事を意味してんだよ
これはかなりいい!

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投稿者:gotsuat 14:57| 流通