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2000年03月17日

【流通】CO2排出量がわかったら…

あ: 「ナ:」さん、
環境負荷に関する数値の重要性については
先日お話して頂きましたけど      
その元となる数字を取る方法って難しいんですよね

ナ:
 おっしゃる通りですね
モノの重さでしたら
計りにかければ正確な重さというのが測れます
しかし、環境負荷に関わる数値
特に有害といわれる排出ガスについては
その「量」を計測する技術というのは本当に難しいんです

あ:
 例えば自動車からの排出ガスの計測ですが
これでしたら自動車のマフラーに
計測可能な機器を装着すれば済みそうなんですが

ナ:
 それは工場の煙突に取り付けるよりも難しいでしょう
それに全車両に装着しないと意味がありません
本当に、環境負荷に関すること細かな排出量を計測するなら
排出ガスのみならず、廃車時の部品の処分や
交換後のオイル、タイヤの処分など
自動車に関わるすべての環境負荷が必要と思いませんか?

あ:
 厳密に言うと、やはりそこまでしないといけないんでしょうね

ナ:
 排出された有害物質をまとめ、後で測量するなんてできませんし
いろんな条件によって排出量というのは変化しますから
定量的な算出方法が取り入れられると思います

あ:
 定量的な算出には
やはり今までのデータが重要ですね

ナ:
 様々な条件での測定データを元に
換算としての排出量算出が、今必要だと考えられます

あ:
 でも、このような換算式を持つ事は
今後の環境経営を行なう上で
一つの優位性となるんでしょうね

ナ:
 換算式自体もそうですが
様々な企業に対し経営手法として広めていく
情報システム化により、パッケージなど
様々なビジネスチャンスが潜在します

あ:
 つまり、そのノウハウ自体がビジネスに通じるって事ですね

ナ:
 このように、企業の環境負荷に対する数値が
明確化されていく方向は事実です

あ:
 これは先程おっしゃってました様に
社内だけでなく、取引先との情報共有も必要になってっきそうですね

ナ:
 環境負荷についても
SCM的な発想や取り組みが必要になってきますよ

 

◇◇◇関連記事◇◇◇

★ NEC、環境経営にCO2指標
NECは部品の調達から製造、製品の廃棄までにおける企業活動全体を通して排出されるCO2量を定量的に把握する手法を開発した。部品の削減や生産工程の合理化により、どの程度CO2が減らせるのかといった費用対効果が明確にできる。環境経営コンサルティングや金融機関などに対し、企業の環境対策を評価する手法として採用を呼びかける。精度の向上など課題は残るが、環境経営の方向を示す一つのモデルとなりそうだ。

 

★ 運輸省、低排出ガス車 認定制度

運輸省は13日、自動車の排出ガス低減の性能を評価し、その結果を公表する「低排出ガス車認定実施要綱」を告示、4月1日から認定制度をスタートさせる。有害物質を最新規制値に対し25%低減した車輌に「良−低排出ガス」、50%低減は「優−低排出ガス」75%低減は「超−低排出ガス」の識別ステッカーを交付する。

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投稿者:gotsuat 10:58| 流通