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2000年07月28日

【流通】取引きは簡単に

な: 「あ:」さん前に
缶コーヒーって元々いくらなのかって聞いてたよね

あ:
 缶コーヒーに限らず
商品だけの原価がいくらなのか興味ありますよね
製造コストをはじめ様々なコストの中に
物流コストも含まれていますから

な:
 コストがどれだけかかったのかはもちろん最重要だけど
商品がどう流通したのか? 影響が大きいと思うよ

あ:
 えっ どういう事ですか?

な:
 例えば我々が同じ商品を買う場合でも
特売の時とそうでない時があるよね
それはメーカー・卸・小売り間の取引き条件が影響しているんだよ

あ:
 業界毎に複雑な商慣行があったりしますもんね

な:
 でも最近ではネット直販や
外資系企業による海外モデルの導入など
日本の流通構造も変化をしようとしている時なんだ

あ:
 CRPとかSCMといった
海外で成功を収めた事例を参考にしたモデルを
積極的に採用する先進的な企業も出始めています

な:
 そのSCM構築に必要なのが
企業内だけでなく取引先などの外部企業との
OPENな情報のやりとりだと言われているんだ
だけど、結局そうなれば
      見直される取引制度も出てくるはずなんだよ

あ:
 実際には従来の流通構造に適合したカタチでの
取り組みが多いように思います

な:
 知識・情報化社会と言われる今の時代
リーチ・リッチネスのトレードオフも解消され
必要な情報がどんどん容易に手に入るようになってきているから
複雑だと言われている商取引も
シンプルになっていくんじゃないかな

あ:
 B to C市場でも同じ事が言えるんじゃないでしょうか
オープン価格やワンプライスが浸透してきていますし
ネット上でいろんな店の情報が手に入るようになれば
近い将来、いろんな店をまわって
値下げ交渉したりする必要も薄らぐかもしれませんよ

な:
 そうなってくると益々ヒューマンな要素が重要になってくる
人に会う機会が少なくなるんだから
数少ない機会を逃さないように人間性を高めないと!
ね! 「あ:」さん!

 

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『P&G 新取引制度』
プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(P&G)は、菓子製品を対象に、一製品につき出荷価格を一本化した「新取引制度」を導入する。透明性、公平性、簡素化をコンセプトに、リベートなどを上乗せする複数の出荷価格を改め、取引を複雑にする従来制度を廃止し、オープン価格と出荷価格体系を導入する。これによりメーカーの製造販売価格(メーカー出荷価格)一本に簡素化される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:35| 流通