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2000年08月01日

【流通】物流子会社の躍進

な: 最近「子供」(?)なのに元気な企業も多くなったよね

あ:
 子会社という意味ですね!
事業の選択と集中が進んだ結果だと思います

な:
 ルーセントテクノロジーのように
スピンアウトしてBIGになった例もある事だし・ ・ ・
企業価値を高める為に本体企業から独立して
特定の分野に絞り込んで新たな事業に進出したり
いろんな業界でこうした動きが見られる

あ:
 でも本体の決算を良く見せる為に
別会社にしただけでは意味がないケースもあるでしょうね
そんな中、規制緩和を受けて物流子会社が数多く登場し始め
業績を伸ばしている企業も増えています

な:
 新しいビジネスモデルを確立したり
今までのノウハウを十分活用した物流サービスに特化して
グループ企業以外の顧客に対しても
積極的な営業戦略を展開している

あ:
 分離させる事業を単独で伸ばしていくような取り組みですね

な:
 その為にもグループ外企業との取引き比率を
どうやって上げていくのかがポイントとなってくる
親会社やグループ企業に依存していては
       その影響力が大きすぎるからね

あ:
 親会社のコスト削減や業績不振
そして取扱高の減少による影響が大きいままでは
会社としての将来が見えにくいです

な:
 ではどうやってグループ外比率を高めていくのか?
まず、専門性を活かす事が挙げられる
グループ企業の輸送経験や商品知識といった「武器」を
サービスとして同業他社に提供していく
又、他社の物流子会社を買収する事も考えられる

あ:
 その分が売上げ増に直結しますからね

な:
 本業回帰で物流部門をアウトソーシングしたい企業も
多いはずだから、
こうした経験を元にした提案力や品質の高いサービスは
魅力的なんじゃないかな

あ:
 同業なら物流部門の提携は、今、不思議ではないですからね

な:
 これからの課題としては
売上げを上げると共に利益をどう確保していくかだと思う

あ:
 これは物流子会社だけじゃなくって
物流業界全般で言える事だと思います
国内の貨物輸送量が4年ぶりにプラスに転じたらしいですけど
収益が伴っていないようですから・ ・ ・

な:
 こうした状況の中で高収益なビジネスが可能な
新しいビジネスモデルを実践する為にも
新しい企業風土を構築する事も重要なんだよ
その一つの方法として子会社化が
大きな役割を果たすと思う
子会社への配属はマイナスなイメージが大きいんだけど
これからは先の見えない状態の中
子会社で経営全般を一通り体験できた人が再び本体に戻って
より大きな舞台で腕を振るうような事が増えるんだろうね

あ:
 ソニーのように会社のシステムを丸ごと変えるような
企業も出てきましたし
今までのように「普通」のサラリーマンじゃ苦しいんですかね?

な:
 気楽な稼業って訳にはいかないかもね

あ:
 コツコツやる奴が日本を支えてるんですよ!

 
 

◇◇◇関連記事◇◇◇ 

 

『物流子会社 グループ外企業売上比率UP』
物流子会社のグループ外売上げ比率が上昇している。親会社のコスト削減や業績不振による取扱量の減少も主因だが、企業が物流機能を外注化する流れが物流子会社の「独立」戦略を後押ししている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:53| 流通