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2000年09月18日

【流通】電子取引市場に待った?

『伊藤忠商事 B to B 物流サービス開始』
 

 伊藤忠商事はネットビジネス向け物流サービス「ロジ・ゲート・ドットコム」でオールジャパンチルドフローズンネット・ワークと提携、冷凍・冷蔵貨物を中心に取り扱う。又、電子商取引(EC)サイトで商談が行われる際、参考運賃を提示する「商談支援機能」と最適な仕組みを構築する「運送手配機能」を持つ。
輸送品質を維持するため一般的な求車求貨システムは採用しない。このため、配送サービスは信用力ある宅配会社などと提携。運送手配はあらゆる製品に対し、全国ネットワークでECをサポート。運賃提示から配車、納品、決済まで全ての物流業務を請け負う。


ま:
 最近、求車求貨についての取り組みをよく耳にしますね

あ: (今日は記事を先に紹介するんだね・ ・ ・)
2000年になってから一気に増えた感じがする
特に大手の商社が多いよね

ま: そういえば、今回、伊藤忠商事がネットビジネス向けの
物流サービスを行なうらしいです

あ: おぉっ! ちょうどいいね!

ま: ではポイントです

 

・ 物流サービスのビジネスモデル
・ 顧客がサービスを選択
・ 自由な「場」と「責任」

 

あ: 確かに、この伊藤忠商事の試みは
ネットに関係した物流サービスとは少し違うよね
「ま:」さん、どこが違うかわかる?

ま: んー 。 。 。
ちょっと考えているんですけど・ ・ ・
???
あっ!そういえば
今、一つのトレンドになっている
求車求貨を利用しないんですよ

あ: 物流の需給情報を自由に交換できるサービスが
いわゆる求車求貨だよね

ま:
 でも、今回紹介するサービスって
信用力のある物流会社と提携するらしいですよ

あ: ある意味、逆の方向かもしれないね

ま: 逆の方向ですか?

あ: internetの特性を利用して
「リーチ」「リッチネス」のトレードオフを解消した
サービスが各業界で登場する中
あえて物流企業を絞ったカタチなんじゃない?

ま: そうですね
なんかビジネスモデル的に見ても
従来の物流業的なモデルに近いと思うんですけど・ ・ ・

あ: そうだね
ただ、注意して欲しいのは
新たに登場したサービスだからといって
すべての企業にとって
問題を解決してくれるとは限らないんだよ

ま: どういう事ですか?

あ: 例えば求車求貨は「運びたい」「運んで欲しい」という情報を
自由に登録できるんだけど
スポット的な情報が中心だよね

ま: そうですね
いつ・どこで・何を・いくらで?といった詳細な情報が必要です

あ: 今回紹介するサービスの場合、
お客様に提供するサービスの柱として
求貨求車では確保が難しいとされている
物流品質のレベル維持があげられる

ま: でも、お客様が望んでいるのは、安い運賃で荷物を
運んでもらうってことじゃないんですか?

あ: もちろん、安い運賃を望むよ!
でもお客様のニーズは様々って事!

安く運ぶ前に
荷物を届けられるか?が最重要でしょ
ニーズの多様化、そしてSCMなどの浸透で
在庫圧縮が進んでいる中
自由な取引きの場だけで
全てをまかなうのは厳しいかもしれないね
自由な「場」の利用、そして責任あるサービスの提供
シチュエーションによって使い分けないといけないね

ま: 結局、ニーズが違うからすべてを網羅するのは
ちょっと難しいですね

あ: 様々な業種でB to B市場が登場しているんだけど
入札方法による利点と
責任能力のある取引き方法
上手く使い分けないといけないよ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:55| 流通