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2000年09月14日

【流通】BEAMS

あ: 「や:」さんそのオレンジの袋ビームスでしょ
まだまだ若いですね

や: ちょっとまってよ
ぼくは大学の時からずっとビームスだよ

あ: そうなんですか

や: 三ノ宮のそごうにあるビームスによく行っていたんだよ
今は路面店に変わっちゃってるけどね

あ: でもビームスのファッションって今も若者に支持されていますよね

や: ファッション提案の最先端を行ってるよね

あ: でもどうしてビームスが好きなんですか?

や: いやーなんかいいよね
ここだけの話だけど、ビームスがセレクトショップって
最近知ったんだよ
そういう感覚で買い物してなかったからね
ビームスに行くと、好みのものがあって
欲しくなる服があるっていう期待感があるんだ
「あ:」さんもそう思わない?

あ: 確かにそうですね

や: で、ビームスに行くでしょ
そしたら服にビームス以外のタグがついてるじゃんか
これ、すごく不思議に思っていたんだよ
だいたい当時はセレクトショップって言葉なかったからね

あ: たしかに知らないと不思議に思うでしょうね
今日はセレクトショップブームのパイオニア・ビームスですね

や: 「since international boutique」ね
今日のポイント

 

セレクトショップの競争激化
●消費者の潜在的価値の演出
●「場」の演出と無意識としてのブランドリンゲージ

 

   
最近ビームスはいろんなことをしてますよ
レーベルを立ち上げたりしてるし・・・
そういえば、この間大阪の天王寺にビームス阿倍野が
オープンしたんだけどBEAMS RECORDSができてるらしいよ

 

あ: 知ってますよ
オリジナルレーベルの他、今聞くべきCD
アナログ盤も用意しているみたいですね
でもなぜ今そのようなことをしているんでしょうね

や: セレクトショップって今ひとつのブームだよね
でも、もし、セレクトショップだらけになったらどうなると思う

あ: 差別化が必要になってくるでしょうね

や: そんな中でビームスはセレクトショップとして
若者に支持され続けている

あ: そうですね

や: これがひとつのブームとなって過去のものになる可能性もあるんだよ

あ: どういう事ですか?

 

や: あまり目立たず、ものごとをすすめていくと、いきが長かったのに
急に注目されてしまうと陳腐化してしまうことってあるよね

あ: いわゆる「流行」ってやつですよね
たまごっちとか・・・

や: ビームスもこれを、どうクリアーしていくかが難しいところだと思うよ
今、いろんな動きをしているのはファッション
アミューズメントなどを理解してるから、他の買い物としての
価値があるって気づいてるからじゃないかな

あ: 例えばどんなことがあるんでしょうね

や: さっきも触れたようにBEAMS RECORDSだって
既存のレコード会社と違った切り口でファッションからの音の提案
をしているみたいだし
ファッションや提案、情報だけじゃなくて
モノを買う時の「物欲」と買い物をして楽しいなどの「快楽」の部分も
すごく探求してるんじゃないかな
例えば、彼氏と彼女がビームスで一緒に買い物をしていて
本当に最高の気分になるように考えたりしてる

あ: なるほど
そういえば、棚の1番上には商品が陳列されていませんよね
商品を広げてゆっくり見れるようにしたり・・・

や: それが、若者に支持されている原因なんじゃないかな
情報提供以外にもファッションの見せ方やモノを買うとか
「欲しい」と思うこととか、そういう部分への気配りが必要だよ
例えば、グッチだったらこんな服だとかサイフが欲しいみたいな感じで
ビームスに行けばこんな買い方ができる、といったようにね

 

あ: ビームスで買い物することで何かを得て
あまり意識はしていないけど、潜在的に何かを求めていたり
するんですよね

や: そういう価値をビームスというブランドに
植え付けていってるんだ
そして、そういう演出にずば抜けているよ
ひょっとしたら、自分らで展開してるんじゃなくて
自然にそのようになっているのかもしれないけどね
これからこういう事が流通を考える場合すごく重要になってくるよ
感性とか・・・

あ: このことはどの業態にもあてはまりますよね

や: ぼくだったら、服を見に行くだけでもお金を払っても
いいと思ってるよ

あ: そういう展開を考えているかもしれませんね

◇◇◇関連記事◇◇◇

 

『BEAMS新店舗OPEN』

 

9月1日、天王寺に、大阪の複合店としては、3店鋪目になるBEAMS ABENOがオープンした。場所は、近鉄・あべの橋駅のすぐそばのファッションビル「HOOP」の中にある。
BEAMS RECORDSのコーナーも設け、オリジナルレーベルの他、今聞くべきCD、アナログ盤も用意。2階には、心斎橋に次いで2店鋪目になるメンズライクなカジュアルスタイルを楽しみたい女性のための BEAMS BOYがオープン。約200坪ある1階は、様々なカジュアルウェアやビジネススーツ、ジャケットなどメンズ、レディスともに幅広い品揃えで展開。雑貨・アクセサリーなども豊富に取り揃えてる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:59| 流通