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2001年01月22日

【流通】internetとリアルをパッケージとして・・・

あ: 今回は『メディアパッケージ』と題して
   お送りしてきましたけど
   残るは... 「本」ですね
   メディアの主役ともいうべき「本」
   これがinternetの普及によって
   「電子書籍」として注目されていますが。。。
   果たしてどうなんでしょうね
   個人的には ちょっと...って感じなんですが

や: そうかなぁ
僕はそう思わないよ

 

あ: えっ? どうしてです?
是非、「や:」さんのご意見を伺いたいですね

 

や: 一番普及しているモノだからこそ難しい
仕組みが簡単なものほど難しい

 

あ: ?????

 

や: 電子書籍って言うけど
internet自体が電子書籍化してるって言えるでしょ

 

あ: 確かにそうした機能も果たしてくれています

 

や: 電子書籍をメディアとして考えてみると
既存の「本」というのはinternetが使えない場所で
優位性が生じる訳でしょ
それと既存の流通構造や著者の権利を考えないとね

 

あ: 独特の商慣習や著作権の問題ですね

 

や: 既存の「本」だとコストはかかるけど
コピーは可能だよね
でも電子書籍の場合もっと簡単に
コピーができちゃうでしょ

簡単なものほど難しいって言うのは
例えばつくった人の権利が守りにくいとなると
良いモノが生まれなくなったり...

 

あ: それはヤバイですよ
電子書籍に対する信用というか
普及に障害が・ ・ ・

 

や: 電子書籍が流行らないって言ってるんじゃないよ
「マス化」するにはいい媒体なんだよ
例えば小説なんかだと
「さわり」だけ電子書籍として無料配布して
「面白そうだな」って思った人だけ
全編購入するってパターンも考えられるでしょ

 

あ: 音楽配信の時に話した時と似ていますね
「コンテンツの流通」として考えた場合
同じ展開が考えられるんですね

や: 電子書籍が既存の「本」の流通に
本格的な影響を与え始めると
立ち読み機能が電子書籍によって変わったり
物流的に見れば
紙とコンテンツが融合している「本」なんだけど
電子書籍で「さわり」を見て
欲しい本を店舗で発注して
その場で製本できたら・ ・ ・

 

あ: あ―――っ!
それは良いですよ!
「本」の流通が変わるのが分ってきましたよ!

 

や: 問題は在庫なんだろうね
今日はテーマが違うから話は置いといて。 。 。

メディアパッケージをどう考えていくのか?
印刷工場、本屋さん、どちらでやるのもよし!
そのままデータ化されたコンテンツを楽しむのもよし!
大事な部分に線を引いたりする事ができないけど
電子書籍だけで完結するコンテンツを考えたり
いろんな方法が出てくるんじゃないかな

 

あ: どっちかだけがいいって訳じゃなくって
両方の良い部分を補ったりできるんですね

や: 今まではinternetとリアルを分けて考えていた事も
これからは両方を一つのパッケージとして
可能にできた業界、企業が
21世紀大きく飛躍する条件じゃないかな!
 

 
バーンズアンドノーブル 電子出版進出』

米書籍小売大手のバーンズアンドノーブルは、昨年8月電子書籍を販売するオンライン書店を開いたが、今度は電子出版部門、 『Barnes and Noble Digital』を設立する。 作家に35%とより高率の印税を支払い、より低価格で電子書籍を販売し、新たな電子書籍市場を構築する。
 


 
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投稿者:gotsuat 11:55| 流通