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2001年03月07日

【流通】融合必ずしも真(新)ならず

―― タリーズコーヒー 食事も用意 ――

か: うぅ〜寒いですね〜〜

 

あ: はぁ〜、風が強いので、気温の割に
寒く感じるよ〜〜。。。

か: なんかちょっとカゼ気味?
目がしょぼしょぼするんです

 

あ: それって花粉症なんじゃない?

 

か: 今まで花粉症じゃなかったのに…

 

あ: ほんと!まだまだ寒いね
ちょっとコーヒーショップにでも入ろっか!

 
『タリーズコーヒー 食事も用意』

米系チェーンのタリーズコーヒージャパン(東京・港区)は2月中旬から、サンドイッチやデニッシュなどパン類9品の提供を始めた。同社は都内を中心に「タリーズコーヒー」を18店持つが、ビジネス街の店舗がほとんどで、朝食と昼食の時間帯に健康志向の強い比較的ボリュームのある商品をそろえた。

 

か: コーヒーショップって
コーヒーだけ飲めるところだと思ってましたけど
食事もできるんですね
食事をするための場所にも変わりつつあるのかな?
でも、食事もするとなると
ファミレスと変わらないじゃないですか?

 

あ: そうかな〜〜。。
シチュエーションによっても
使い分けるでしょ
例えば大勢で遊んでいる時なんか
コーヒーショップというよりもファミレスって時とか

 

か: 言われて見ればそうなんですけど・・

 

あ: コーヒーショップが朝食や昼食のサービスを展開するのは
「食事もしたい」というニーズに対応したものだけど 
こういったニーズはどこでもって訳ではないんじゃない?

 

か: 例えばビジネス街であったり
若い女性が気軽に食事もできる場所であったり・ ・ ・
店に求められるメニューのバリエーションも
そうしたターゲットとする客の好みに合わせて決まってくるかも!!

 

あ: コーヒーショップへ行くというのは
実はコーヒーを飲みに行くだけじゃないでしょ
例えば友達と話をしたり
一人で時間を消費する場所だったりするじゃない
コーヒーを飲む、そして時間を消費できる機能が
融合しているんだね

 

か: 「コーヒー飲みに行こう!」って言っても
その意味は「ちょっと話があるんだけど」みたいな意味も
含まれますよね

 

あ: いろんな機能が求められる「店」=「場」としては
チェーン化された店であっても
その地域の顧客に対応した商品を提供することも
大事になってくるんじゃないかな

 

か: 品揃えや接客も重要な要因ですね
でも、顧客の要望を満たす為に
何でも機能を増やしていかないといけないんでしょうか?

あ: 自分の店(企業)が提供するサービスについて
顧客が他に何を期待しているのか?把握する必要があるけど
「対応」という名の元になんでもかんでも事業を拡大したり
機能を追加したりすると
元々自分の提供すべきサービスの影が薄くなるかもしれない

 

か: 今回紹介するコーヒーショップでは
コーヒーに合う食事が用意されていますよね
そういう意味では融合したサービスだと思うんです!
決して食事がしたいという要望があっても
まさかラーメンなんて・ ・ ・ ねぇ

 

あ: 機能別に考えて「飲食店」というカテゴリになってしまうと
コーヒーショップとして他の飲食店との差別化が図れない
つまり「融合」が必ずしもプラスに働く訳じゃない
自社がどんな機能と融合していけばいいのか?
見定めることが大事じゃないかな?

 

か: 1+0=1じゃなしに
1+0=0になっちゃうかもしれませんね

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:56| 流通