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2001年05月16日

【流通】未完の大器的ブランド

―― アサヒ飲料 カゴメと提携 ――

ま: 最近なんか体がだるいんですよね〜
どこか体の調子がおかしいのかな?

あ: 自分で診断するなよ!
どこも悪くないって
ちょっと栄養のバランスが悪いんじゃないの?

ま: そんな事「あ:」さんに言われたくありませんよ!!
野菜嫌いなくせに・・・

あ: 私が嫌いなのは「生」野菜だけ!
いろんな調理をして野菜を頂いてますよ

ま: そうなんですか。。。
私も食生活見直さないといけないなぁ

あ: 手軽に取れる方法もあるでしょ?

 
『アサヒ飲料 カゴメと提携』

アサヒ飲料カゴメは清涼飲料の生産・販売で提携する。
アサヒ飲料は自社ブランドでのミックスジュースの生産・販売を中止し、カゴメの主力製品の一つ果実と野菜のミックスジュースを全国の自動販売機網で6月から販売を開始する。

 


ま: そうなんですよね
野菜ジュースって
結構買うシチュエーションが限られますから。。。

あ: 商品によって飲むシチュエーションも違うって事なんだろうね
家の冷蔵庫の中に置いてあったり・・・
自動販売機で販売するシチュエーションと
購買パターンが違っていたと言えるかもね

ま: でもそういう概念が変わってきていませんか?
一昔前だったら自動販売機でお茶を買うなんて
考えにくかったでしょ?

あ: 水もそうだけど
ジュース類と同じような購買パターンは
考えにくかったね
でも、お茶に至っては
今、一つの大きな市場に成長した!
この野菜ジュースを始めとした
健康志向の高い商品の購買パターンについて
いろんな提案が始まってくるんじゃないかな?

ま: 野菜ジュースとして
今まで以上の市場に成長するかもしれませんね

あ: 今回はその中でも有力なブランドと
販売網を持った企業の出会いだよね
お互い今までない機能を補完し合っている
サントリーも同じような取組みを展開しているよね

ま: 確か・・・・ 
紅茶飲料をあのリプトンブランドとして販売しています

あ: 市場影響力の大きい流通網を持った企業が
有力ブランドを所有することによって
ブランド力がさらに強力なものになる期待がされる

ま: よくカテゴリー毎に
bP、2企業(ブランド)しか生き残れない時代って
言われていますよね

あ: カテゴリーキラー、キラーコンテンツ。。。
そしてこれからは「キラーブランド」かな?

ま: 有力ブランドを所有する企業
そして販売網を所有する企業
互いの良い部分を補完し合えるような出会いが
これから増えていくかもしれませんね

あ: 企業の成長戦略を
どのように考えているのかにもよるだろうけどね
ブランドに対する重要性が
最近高まっているんだけど
そのバックボーンとしての流通システムを  
どのようにデザインするのか?
ブランディングと同じぐらい重要な課題でもあるって事!

ま: 基本にもどりますけど 
いかにモノを流すのか?ですね!

あ: 自分で構築するのか?
他社の流通システムを活用するのか?
或いは従来とは全く違う方法を考えるのか?
自社の商品・サービスの価値を最大化できる
流通デザインを考えないとね!

ま: 以前、「や:」さんにも教わりました
高級品用の流通システムとか。。。

あ: 逆に流通システムを既に構築している企業にとって
自社の商品を流通させている仕組みを使えば
価値がもっと高くなるような商品って
一体何なんだろうって考えてみてもいいかも!  
流通システムを所有できていること自体
有力なブランドを所有するのと
同じ位の価値があるって事!

ま: 有力な流通システムを所有する企業にとっては
流通システムをデザインするって事が大切なんですね!

あ: 流通システム=販売網って考えるんじゃなく
自社の商品価値を最大限に高める方法を
追求していかないとね!
そんな出会いが
これからも増えていくかもしれない
自動車業界のように。。。

ま: そう言えば自動車業界と似てませんか?
メーカー系列の自動販売機網や
有力ブランドの提携・買収など・・・

あ: メガ・ディーラーならぬ
メガ・自動販売機ってのも登場したり。。。?

ま: それ助かりますよ!
一つの自販機でいろんなメーカーの飲料水が手に入る!
消費者はメーカーというよりも
ブランドで選んでいる傾向もあるようですから・・・
コーヒーはA社の商品
スポーツ飲料はB社の商品
お茶はC社の商品ってね!
でも場所によっては手に入らないケースもあるでしょ
自動販売機で買うという動機を考えた場合
よけいに悔しい時がありますよね   

あ: これから有力ブランドを持っている企業
そしてその価値を最大限に活かせる流通システムを所有する企業の
コラボレーションが増えてていくだろうね。。。
新たな市場が登場したりするかもね

ま: そうした出会いによって
大きな可能性を秘めている
未完の大器的ブランドが
まだまだあるって事ですね!

あ: そうした大器を活かすも殺すも
流通システム次第って事!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:12| 流通