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2001年06月19日

【流通】ネットは代役じゃない

――首都圏生協internet受注システム本格稼動――

あ: じゃ お願いね「ま:」さん!

ま: 分かりました
言われた通り買ってきます

あ: ホントに大丈夫???

ま: 大丈夫ですよ
心配性だなぁ・・・
買物ぐらい代わりに行けますから!

あ: 買物ねぇ!?
そう言えば・・・・

 
『首都圏生協internet受注システム本格稼動』

生活共同組合 首都圏コープ事業連合とその関連会社コープネクストは、6月19日から組合員向け宅配サービスのinternet受発注システムを本格稼動する。
システムは生協が複数の都県で共有し、internetを利用したいわゆるネットスーパー事業を本格稼動させるのは全国初。
 


ま: これって。。。
ネットスーパーと考えていいんですよね

あ: そう。。。でしょう
そういえばこの前行ったスーパーでは
店舗で一定額以上の買物をすれば
自宅まで運んでくれるサービスをみかけたなぁ  

ま: 店舗で買物をして。。。
運ぶ部分だけサービスって訳ですね!
リアル店舗での買物
internetを利用した買物
双方をmixさせたサービス。。。
いろいろ手法はあります

あ: 何かネットスーパーだけ
特別なサービスとして捉えられていないかな?
スーパーでの買物という行為を考えないとね

ま: 買物としての行為ですか?

あ: 例えば僕がこの前行ったスーパーでは
買物した後の商品を「持って帰る」行為に対して
サービスを提供してくれたわけでしょ
じゃぁ ネットスーパーは? って考えると・・・

ま: 商品を選んで
家まで持って帰って。。。
決済も・・・?

あ: 今までどんなカタチだったのか?
どんな風に変化するのか? 
つまり人々の生活に対して
どのような新しい提案が含まれているのか?
単に今までの機能が
そっくりそのまま代役が行なうっていうだけじゃなく
「こんなに便利になりますよ!」ってね

ま: 方法が変わるだけでも
便利になる事もありますけど。。。
それだけじゃ物足りないって事ですか?

あ: 物足りないって事じゃないと思う。。。
単に機能転換だけを考えるのって
もしかしたら転換を求める方のエゴに
なる可能性があるかもしれないって事!

ま: エゴですか?
そんな事はないと思いますけど。。。

あ: 例えば「ま:」さん
明日からこの二人の会話を
チャットでやる事になったら・・・

ま: えっ!
いいじゃないですか!
お互い便利になりません?
絶対いいですよ!
わざわざ直接会わなくても
自宅で話ができるんですから・・・

あ: でもシチュエーションを考えないとね
実際チャットで今までと同じよう会話ができるかな?
顔と顔を合わせて話をしてきた今までと違い
今度はPCの画面に向かって話をするんだよ!
まぁ・・・できない事はないけどね・・・ 

ま: つまり「話す」という機能だけを見るのではなく
今まで顔と顔を合わせて話に
表情や微妙なしぐさで伝えていた強調したい部分とか
ニュアンスが変わってしまうって事ですね
今までのやり方で
どんな機能を果たしてきたのか?
よーく考えた上で提案しないといけませんね

あ: ネットスーパーになったからと言って
全てネットで片づけてしまうんじゃなく
そこにはどんな新しい提案があるのか?
本当に利用者にとってメリットがあるのか?
「利用したい」と思わせる何かがあるのか?
ネット = 便利・低コスト って考えてしまうのは
ちょっと危険だと思う
B2B、B2Cに関係なく
e−マーケットプレイスでも同じ事が言えないかな?

ま: 利用者にとって
利用方法が変わっただけでは
本当のメリットって何なのか?
わかりませんからね

あ: 生協さんには
共同購入から個配といった
今までの組合員さんとのコミュニティとしての
経験値がある
その辺りの部分は活かしつつ
新しい提案をしていくんじゃないかな

ま: そうでしょうね

おっと!
もうこんな時間!!
買物行ってきまーす!

あ: 頼んだよ!
―――――――で何買ってくるのか?
分かってるね!

ま: ――――――――――――――
。。。。。。。。。。。。。。。   

あ: もう頼まないよ!!!

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投稿者:gotsuat 13:03| 流通