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2001年08月24日

【流通】みなさんも一緒に考えませんか?   コンテンツの「消費」とは?

――ナップスター、有料サービス開始へ――

あ: いやぁ〜 難しい・・・
壁に ぶち当たっちゃったみたい・・・

ま: いつもの事じゃないですか!
「あ:」さん!

あ: おいおい 失敬な
やっぱり企画書書くのって難しいよね
読み手に何を伝えるべきなのか?
論理的な思考が必要だね

ま: そういう「あ:」さんに
ピッタリな本を紹介しましょうか?

あ: なになに?
貸して! その本!

ま: じゃぁ 半分本代として頂きますよ

あ: せこいなぁ〜

ま: 自分で買うより安いでしょ!

あ: ん―――――
難しいなぁ・・・

ま: 難しいことなんてないですよ!
僕の本を借りた方が得に決まってるじゃないですか!

あ: いやいや
そういう事で悩んでるんじゃないんだよ   

「ナップスター、有料サービス開始へ」

音楽ファイル交換サービスを提供する米ナップスターが年内にも有料にしたうえでサービスを再開するとの意向を表明した。
再開に際しては3月の米連邦地裁の命令に沿って著作権付きのファァイルをサイト上から完全に撤去すると同時に、著作権侵害を防ぐソフトを稼働させる必要があり、現在こうした準備作業を急いでいるという。
 


ま: ??? 
ナップスターの有料化?
何か魅力半減って感じがしないでも・・・

あ: 実際のところ
ネットの普及以前では
パッケージとしてのCDの貸し借りや
個人の利用によるMDへの録音など
ある種自由な世界だったでしょ

ま: 確かに・・・
貸し借りは当たり前ですよね

あ: 著作権保護という
製作者への正当な利益還元という面も含め
コンテンツ系商品の消費という定義が
曖昧な部分もあったかもしれない
例えば食品を消費するって言うのは
実際に食べてしまえば
存在自体が消えてしまうでしょ

ま: 食べた後では友人同士貸し借りはできませんし
当然コピーもできません
音楽CDでしたら友人に借りれば
購入した友人と同じ価値を得る事ができると言えます

あ: 僕なんか借りるばかりだから
非難の雨あられで・・・

ま: 「あ:」さん やっぱりせこいなぁ〜

あ: これから音楽や電子書籍など
コピーが容易なデジタル化可能なコンテンツにおいて
「消費」という定義が
確立されていくんじゃないかな

ま: 今までとは異なったものになるって事ですか?

あ: さぁ・・・ どうなるかはわからないけど・・・

ま: 無責任な・・・

あ: いやいや ホントにわからない
ただ何度も話してるように
コンテンツ大国となり得る日本でも
こうした定義づけを
製作者の権利とユーザーライクな考え方を持って
確立していくべきだと思う

消費財と定義される商品群については
基本的には利用頻度や年数に応じて
劣化或いは消滅してしまう
つまりそれが「消費」と言え
商品購入時 = 価値交換時に
その「消費」分に相当する価値として
「お金」を支払う

ま: なんだか難しいですね・・・
簡単に言うと
消費する分 お金を払うって事ですよね

あ: でも デジタル化されるコンテンツについては
基本的に劣化しないし
重要なのが複製できるって事!
もちろん 複製については
技術的な面、法的な面で
不正を防いでいる
お金を払ってCDなんかを購入しても
ずーっと同じ状態で残るわけだから
何をもって「消費」というべきなのか?
従来の消費財と同じ考え方では
説明しにくくなってきているんじゃない?

ま: でも いくら複製できたり
劣化しないって言っても
宇多田ヒカルや浜崎あゆみといったアーティストのように
いわゆるミリオンセラーといわれるアルバムは
存在し続けていますよね
何だかんだ言っても
消費財同様 自分が楽曲を聴いて楽しむという事に対して
消費として捉え 価値交換を行なうんじゃないですか?

あ: 例えば購入したCDによって
一回しか聴かないアルバムもあれば
何度も繰り返して聴くもの
たま―――に聴きたくなるもの・・・
何人もの人に貸したりしたもの・・・
いろいろあると思うけど
消費という行為はどの時点で発生しているのか?

ネットで1曲づつダウンロードできたり
ダウンロード後に違う媒体への複製回数に制限があったり
いろんな音楽流通が登場している・・・

ま: 「あ:」さんの考えを聞かせて欲しいですね
音楽の消費について・・・

あ: わかんないんだけど・・・
例えば・・・

CDの購入やダウンロードも
全て聴く回数毎の課金システムにする! ・・・とか

ま: 聴く回数ですか?
購入枚数、ダウンロード楽曲数でなく
実際に聴く回数を消費と考えるって事ですね!
それは・・・どうかなぁ・・・

あ: 年末のレコード大賞なんかでも
何万枚! って発表ではなく
「この一年間で何億回聴かれました!」
って感じになっちゃうかも・・・?

3回 10回 100回とか
聴く予定の回数とチェックアウト回数分に応じて
金額を設定する代わりに
従来のCDより割安にして・・・

そして従来のCDを
永遠に聴けるパッケージとして価格を設定する・・・

ま: という事は
本当に聴かれた回数に応じて
製作者への還元が行なわれる・・・と?

あ: これがいいのか? よくないのか?
別として・・・・
デジタル化される全てのコンテンツ商品の消費について
これからいろんな定義がされ
料金システムやパッケージ化
そして流通システムに大きく変化がおきるだろうね

ま: 定義によってね!
でも、誰が決めるんでしょうか・・・?

あ: それは・・・・???

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:52| 流通