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2001年08月27日

【流通】「あ:」さん ひとりごと――品質・産地

――秋田県稲庭うどん協同組合設立――

 

「秋田県稲庭うどん協同組合設立」

稲庭うどんのブランドを守る為、秋田県の稲川町のメーカーが稲庭うどんの本場の味を守る共同組合を設立した。
「稲庭うどん」を名乗る県外のメーカーの相次ぎ新規参入により品質が低下しているとの指摘もあり、同組合により共同販促など「本場」の味を改めて訴えるなど、稲庭ブランドの評価を堅持する。
 


あ: 稲庭うどんですか・・・
日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」

今、なぜこの稲庭ブランドを
守ろうとしなければならないのでしょうか・・・

「産地」=「品質」といった
イメージがブランドとなっている商品って
よーく考えますと
いろいろあります

学校の授業で
確か 地理の時間だったかなぁ・・・
「各地の名産」って習いましたよね

当時はその重要度に
気づくよしもなく
本当に適当に覚えていただけのような気がします
もったいない・・・

しかし 今考えますと
この産地による品質っていうのも
結局 生態系も含めた流通システムによるものだと思います

どういう事かと申しますと
例えばいくらバイオ技術によって
同じ品種の農作物を作る場合でも
その「環境」によって
大きな違いが生じると考えられます

よく「水のおいしいところの米は旨い」って言われるようですが
まさにこの事を言っているんだと思います

確か・・・6、7年前に
フランスへ旅行に行った時にも
同じような事がありました

と いうのも
当時 「シャンパン」という飲み物は
非常に広義な意味で利用されていました

しかし私が旅行に行った前後だったと思いますが
ある地方(シャンパーニュ地方)の産地のものだけに
シャンパンという名を使おうという動きが有りました

産地としてのブランドを守る為
原材料の特定により
製法だけを真似しても決してできない
ブランドを作り上げています

伝統に裏付けられる品質には
こうした産地をとりまく
地域の流通システムによって
確立されているものであり
決して製法や技術だけではないんですね

高級ブランド全盛の現在
その将来に対するご意見もいろいろあるようですが
その価値として認められるものとは何なのか?
ブランド信仰から本質を追求した価値信仰へと
変化を見せた場合
今 行なっている産地における流通システム自体の
ブランドを守る動きが
生きてくると思います・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:50| 流通