<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2001年08月29日

【流通】ヒットしなくてもじっくり育つ商品も必要

――日本昭和音楽村で「かえっこショップ」開催――

あ: 子供の頃
物々交換やったよね!
牛乳キャップとかさぁ・・・

ま: そうそう!
珍しいモノなんかは
通常の牛乳キャップの何十枚分とかで
「取引き」されたりね。。。

あ: 当時
「もしこれがお金だったら・・・」って思ったものだよ

ま: オモチャも友達と交換しませんでしたか?

あ: ん――― (昔を思い出しながら)
僕はしなかったけど・・・

ま: それって要らないオモチャが
タンスの奥に眠ってしまうパターンですよね!
捨てられないし 使わない!

あ: 成長と共に興味が薄れたり
「幼稚」なオモチャになってしまってね!
今だと意外と高く売れるモノもあるかも?

日本昭和音楽村で『かえっこショップ』開催」

岐阜県上石津町の日本昭和音楽村で、子どもたちが不要になったおもちゃなどを元手に買い物を楽しむ「かえっこショップ」が開かれた。
ショップで使われるのは、不要品との交換で得た「かえるポイント」と呼ばれる“通貨”。
ボランティアで参加しているスタッフが運営する「かえっこバンク」が、子どもたちの持ち寄ったおもちゃ、文房具、CD、絵本などを査定し、一つ一つにポイントを付ける。
 


ま: ベビーカーやチャイルドシートとか
子供服も含め
リサイクル市場が活発って聞きますけど・・・

あ: ホント 一時期しか使えないモノばかりだからね
子供に関わるものって・・・

ま: 成長スピードが一番早い時期ですもんね

あ: 服なんかだと有名ブランドのラインナップも凄い!
孫にいいものを買ってあげようって
おじいちゃん、おばあちゃんを中心に
奮発して買っちゃうんだな これが!

ま: なんか百科事典の話と共通する部分も・・・

あ: オモチャでも新しいモノがどんどん登場しているし
早い成長と共に
要らなくなるモノも増えていく・・・

ま: オークションや
リサイクルショップに合う属性と言われる訳ですね

あ: こうした中古品のオークションや
リサイクルに対する関心が高まっている中
利用者自身の価値交換に対する考え方も
変わりつつあるでしょ

ま: オークション市場によって
手放す時の価値を考慮した買物ですよね

あ: こういった認識が
子供の頃から培われるようになっていく

ま: 携帯電話が当たり前
ブロードバンドが当たり前
こうした世代の買物に対する考え方が
我々とは違うものになるって事ですか?

あ: より進化していくんだろうね
それらを会計学上 数値化されていったり・・・
例えば減価償却やリース契約といった概念が
登場した時と同じようなインパクトを持つんだろうね
自分が所有している価値って一体いくらなのか?
オークションといった中古市場を参考に
手放した場合の価格の相場を
常に探ろうとするようになる

ま: 子供の頃から
手放す時の価格も考えて
オモチャを買ったり ねだったり・・・
なんだか怖い気がしますね
「お父さん これ買って!
3年後には倍で売れるはずだから」
なんて息子にオモチャをねだられたら・・・どうします?

あ: そうした消費スタイルについて
経験したりして理解を深めないと・・・
親子断絶の時代かも・・・??? 

それと環境問題に対する意識づけとして考えた場合
非常に意義のある取組みと言えるんじゃないかな
中古品に対する考え方も  
我々と違った感性として根付いていくと思うし・・・

ま: リサイクルという価値交換が
今以上に進んでいくかもしれませんよね
でも・・・自分の所有物を手放すって
必要な人をどうやって探し当てるかが重要でしょ?
コミュニティに対するマーケティングだとか
効き目のある活動をしないといけませんよね

あ: 売り時 買い時
或いは新製品の販売時期や数量、種類に至るまで
中古市場と既存の新製品市場
両面を考えた上で
商品を揃える必要もあるかもね

つまりヒット商品を生み出して
大きな売上げを伸ばそうとする反面
中古市場では逆に不人気商品というか
希少性も価格に反映する訳だから・・・

ま: 大ヒット商品って
陳腐化が早かったり・・・
希少性のある商品が
長い間中古市場で高い評価であったり・・・

あ: 売れる商品と売れない商品の差が
ハッキリしている今
中古市場に対する
消費者のスキルがどんどん向上していく中で
消費されるスピードによる
商品構成と流通チャネルが必要になってくるだろうね

ま: ヒット商品の開発だけでなく
中古市場でも価値が高いと評価される商品の
ラインアップと「育成」も
これから進んでいくんでしょうね

あ: すでにそうした事を実践している企業も
見受けられるよ・・・
大手自動車メーカーとか・・・

ま: えっ! どこですか それ!?

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:48| 流通