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2002年10月07日

【流通】「財テク」ならぬ「ロジテク」!?

――マンションに病院・CVS・保育施設を併設――


 

あ: しまった〜
   この付近にコンビニってあったかな?

ま: この辺りだと・・・
   そうそう! 500m程歩けばあったような・・・
   どうしてです?
   今すぐ何か必要なんですか?

あ: いやいや 大したモノじゃないんだよ
   実は牛乳を買わないと・・・

ま: だったら自宅の近くで買えばいいじゃないですか
   持って帰るのも面倒でしょ?

あ: そのコンビニが近所にないんだよ!
   今住んでいるところには!!

ま: えぇ〜っ!!!
   なんと 不便な・・・

あ: 最近はコンビニどころか
   病院まで併設したマンションも登場しているようだし・・・
   便利だろうなぁ・・・
 

『マンションに病院・CVS・保育施設を併設』

住宅資材商社のナイスは、病院とコンビニエンスストア、保育施設を併設したマンションを発売する。深夜まで子供を預かる長時間保育を利用できるほか24時間往診が受けられる。都心回帰の影響でマンションの販売競争が激化している。高齢者から児童までが快適に暮らせる点を打ち出し、幅広い需要を開拓する。小児科と総合診療科を持つ診療所はふれあいグループが運営。綜合警備保障が月額2600円で提供する安否確認用の24時間通報装置を利用し緊急時に往診を受けられる。薬局で調合した薬も宅配する。

ま: マンションが一つの街機能を持っていますね!
   便利な機能が身近にあって・・・
   とても生活しやすいじゃないですか!

あ: 地域コミュニティとしての経済圏だね
   これはホント便利だと思う!
   特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭ではね!
   こういう機能を併設するマンションが
   今後登場してきそうだ!

ま: 核家族化によって
   親が子供の面倒を見る負担が増えているって聞きますけど・・・

あ: 時間的、そして経済的にもね!
  
   一つの経済圏が成り立つ集合住宅
   特に規模が大きいマンションでは
   そこに住む世代によって
   周りの経済圏をも変えてしまう・・・

   いきなり付近の幼稚園が定員オーバーになったり。。。
   小さなお子さんのいる家庭にとって
   今まで生活してきた中で「便利」と感じる環境と
   子供ができてから「便利、助かる」と感じる環境って
   必ずしも同じではないようで・・・

   少子化対策もいろいろあるようだけど
   こうした機能を持つマンションも
   一つの対策にもなるのかもしれないね!

ま: その一つとして
   最近利用が増えている個人宅への宅配ビジネス!
   あまり外へ出てゆっくりと買い物ができない方々をターゲットとして
   食品や生活雑貨を販売する・・・

あ: いろんなサービスが登場しているからね!
   カタログショッピングをはじめ
   インターネット販売もその一つとして考えられる
   協同組合の個人宅への配達・・・

ま: ホント いろいろありますね!
   それ故に! 宅配事業が注目なんですよ!
   宅配プラットフォームによる競争時代でしょ!
   
あ: そういう意味では
   個人宅までの物流面で考えると
   企業間の取引に比べれば
   まだまだ初期段階なのかもしれないね

ま: 初期段階?
   既に強力な宅配プラットフォームが存在しているじゃないですか!?

あ: 例えば・・・
   いくつものサービスがある個人宅への宅配サービス
   これが物流面において集約化できないだろうか???

ま: それは・・・ 厳しいんじゃないですか?
   って言うか。。。 購入する際に
   消費者が宅配事業者を選べればいいんじゃないですか?
   例えばネット販売をいくつもした場合とか・・・
   受け取り日を指定しておけば
   まとめて配達してくれるんじゃないですか?

あ: それも一つのアイデアだね
   でも、、、消費者側のメリットって・・・???

ま: そりゃぁ 一度に荷物を受け取れる!
   度々 家に来られても・・・
   せっかく子供を寝かしつけたのに
   「ピンポーン!」って鳴っちゃって・・・

あ: (よくそんなシチュエーション考えつくな・・・怪しい・・・)

   確かに手間が省ける事って重要だね
   でも消費者はそんな事では
   「得した!」っていう実感は沸きにくいんじゃないかな?
   やっぱりお金の面でわかりやすくメリットが出せないと・・・

   配達先に対して
   そういう集約化によるメリット・・・
   例えば配達回数が減って
   1件当たりの配送コストが送料に占める割合って
   低くなるでしょ!?

ま: 1000円の配達物2個だった場合
   バラバラに配達しても1000円×2
   一緒に配達しても1000円×2
   でも一緒に配達できた場合って
   配達コストは単純に半分になりますから・・・
   細かい諸条件を抜きにすれば 効率的でしょう!

あ: 発送する側には
   こうしたスケールメリットって享受しやすい・・・
   出荷数量に応じた契約体系もあるし

ま: 大規模なショッピングモールが
   宅配事業者との交渉を行うメリットはそこにあります!!!

あ: これからは
   荷物を受け取る側―――特に消費者にとって
   具体的にわかりやすくメリットを実感できる
   消費者物流が求められるんじゃないかな?
  
   例えば事例で紹介したような
   集合住宅毎に配送を集約してしまうとか・・・
   一つのプラットフォームができあがらないかな?
   どこで何を買っても同時に家に届く仕組み・・・・
   定時定配による個人宅への巡回サービス・・・

ま: つまり 企業物流の集約センターを
   消費者にも応用するんですね

あ: 各店舗、納入先への配送頻度の集約による
   荷受け側の負担減による効率化・・・
   各家庭でもニーズとして存在しないのか???

   ビジネスの世界から個人の世界へ・・・
   手法が浸透するのかも?
   つまり ロジスティクスという考え方が消費者へ普及・・・

ま: そんな事! 考えられない!
   消費者一人一人が
   ロジスティクス的な発送を持つなんて・・・
   
あ: そうかな?
   でも。。。一時は「財テク」って言葉もあったでしょ!
   これよりも 簡単かもしれない!

   これからは「ロジテク」が
   消費者にも浸透していく時代かもしれない

ま: そうなると
   我々は益々! 勉強しないといけませんね!
   消費者の方々に知識面で並ばれる・・・

あ: そういう事!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:16| 流通