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2002年12月10日

【流通】店と消費者、ながーい付き合いに!

――イーバンク銀行など、「キャッシュバックモール」開設――


 

ま: 「あ:」さん!「あ:」さん!
   この店の方が高かったですね
   やはりあっちの店で買いましょう!

あ: いやいや そうじゃないんだよ
   この店はポイント会員になってるから
   結果的には得するんだよ

ま: ここでもポイントですか
   もう販売価格だけじゃ
   比較しにくくなってますね
   
あ: いろんな特典によって
   最終的にどこが得なのか?
   僕たちも知らず知らずのうちに
   考えるようになってるよね

ま: でも・・・ポイントって
   その店でしか利用できませんよね
   結局そこで買い続けないと
   メリットが受けれません!

あ: それが・・・キャッシュバックだったら・・・
   何でも使えるでしょ?

ま: そんなサービスあるんですかぁ〜
 

『イーバンク銀行など、「キャッシュバックモール」開設』

イーバンク銀行バリューコマース、そしてNTTデータキュビットの3社は、オンラインショッピング・モールに関する業務提携による、「キャッシュバックモール」を開設した。利用者に対し商品の購入や会員登録、資料の請求などに応じて現金を払い戻す。利用者は払い戻し金を受け取る為にイーバンクの口座が必要となる。

ま: うわぁ〜 あったんだ!キャッシュバックって・・・
   よくシールを何枚か集めて応募すれば
   キャッシュバック!っていう企画がありますが・・・
   ダイレクトに口座に現金が戻ってくるんですね

あ: 今や「ポイント制」が全盛の時代
   口座にお金が返ってくるなんて・・・

   ポイント制の場合は再び店に来てもらおうとする意図があるけど
   キャッシュバックって・・・
   お金なんだから何にでも使えるんだよね

ま: って言うか・・・
   実質の値引きって考えてもいいんじゃないですか?
   ただ・・・現金が返ってくるまでのタイムラグもありますが・・・
   だったら その分 購入するときに値引いて欲しい時もありますよね

あ: それが価格競争に陥る原因にもなっている
   違った形で価値を消費者に提供しようとしているんだよ!
   それに・・・
   口座の開設が必要になってくるでしょ?

ま: もちろん!
   その場で現金をもらえるっていうのも・・・ねぇ
   気がついたら口座に入金されているって感じでしょう!

あ: この口座の開設って非常に重要なんだよ
   インターネットを利用したビジネスにおいてね!

   無料化が浸透しているインターネットにおいて
   少額決済の方法が確立できれば・・・
   今まで無料だったサービスが有料化・・・でもかなり少額でね!
   まさに電車と同じ! 
   不特定多数の人から少額を頂くプラットフォームビジネスへ!

   まぁ少額って言っても
   例えば1サイト利用が1円だとか・・・

ま: でも。。。せっかくブロードバンド時代に入って
   インターネットの利用が定額になってきたのに
   又 閲覧だけで課金ってなると・・・
   ちょっと抵抗感があるかも?

あ: 通信回線使用料も含め
   インターネット利用に関する課金制度も
   見直さなければならないだろうね

   それに課金できるサイトにするには
   閲覧者を制限する仕組みが必要となる
   個人認証を行う必要があるでしょ
   サイト毎に入力する情報項目がバラバラだと
   覚えるのも大変だし・・・それに面倒くさい!

   そうした利用者側のインターフェースにおける
   ソリューションも必要になってくる!
   
   ネットショッピングでも
   ポイント制やキャッシュバックが行われているけど
   そのサイトを利用するだけで課金するのか?
   モノの売買による収益モデル以外の部分で
   いかに利用者側にサービスとして
   価値を認めてもらうのか?だろうね・・・
   
ま: いっその事!
   モノの売買における価格を
   はじめからもっと割り引いて欲しいって思う事ありませんか?
   
あ: 価格ねぇ・・・
   販売価格って 単に安いか高いか?
   消費者が比べる指標だった
   それがポイントやキャッシュバック額を考慮した
   買い物ノウハウが必要になってきた!
   
   これにより消費者と店がより継続的な関係になろうとしている

ま: 小売り側もそこが狙い!ですね

あ: 今までって・・・近所の店
   顔なじみで関係がつながっていたのが
   ポイント、キャッシュバック額など
   実に具体的な「得」の関係が築かれている

   しかも 今後蓄積できる価値として・・・

ま: 親子、家族でポイントが融通できたり・・・

あ: ポイントも相続税かかるのかな???

ま: そこまで溜めますかね・・・
   それに利用可能な期間も決まってます

あ: 。。。。。。。。。。。。。。。
   半永久的に利用できるようになれば・・・

   いずれにしても今まで以上に顧客との関係が強化
   そして継続されてくるはず!
   消費者もその都度安い店を選んで買い求める
   目先買い物から長期的にどの店から買い物をすべきなのか?
   きっちりと考え始めている!

   流通システムの構築にも
   継続的に付加価値を提供できる仕組みが必要になっている
   
   短期的なメリットを生む特価ではなく
   長期的なメリットを「蓄積」できる必要がある!

ま: 益々 店としての優位性に明暗が分かれそうですね
   
あ: そう!
   数年後には もっと新規参入が厳しくなるのかもね!
   店と消費者の間で蓄積されてきた「メリット」があるから・・・

   消費者は店に対して何らかしらの価値を貯蓄できる時代だからね!
   店と消費者・・・ 今は ながーい付き合いを始めるスタートライン! 
   たとえ売り場の担当者が誰であろうと
   消費者にとって継続的なメリットが
   「店との関係」としてつながるんだよ!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:35| 流通