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2003年12月26日

【流通】コンテンツはハードとソフトがバラバラに!

――富士山マガジン、定期購読雑誌サイトをオープン――


  ま: しまったぁ〜
   買うの忘れてたぁ〜 今週号

あ: 今週号? って何の話?

ま: 雑誌ですよ 雑誌!
   毎週さっきの駅の売店で買ってたのに・・・
   「あ:」さんが電車に乗るの急がせるから
   忘れてしまったじゃないですかぁ〜

あ: いいじゃないの
   降りる駅で買えば!

ま: イヤなんですよ!
   毎週電車の中で読むのを楽しみにしてるのに〜
   それに経験上、降りる駅の売店で売り切れって事もあるんですから!
   そうなると明日 書店を探し回らないといけないし・・・

あ: それはやっかいだなぁ

ま: 人ごと だと思って!!

あ: そんなに大事な雑誌なら
   定期購読にすればいいじゃないの?
 
『富士山マガジン、定期購読雑誌サイトをオープン』

富士山マガジンサービスは、雑誌の定期購読を中心としたマーケティング、販売、配送・梱包などを総合的に出版社に提供するサービスを12月18日から開始した。又、同時に定期購読雑誌に特化してPR・販売する日本初の専門ECサイト「Fujisan.co.jp」(β版)をオープンした。富士山マガジンは、今後需要拡大が見込まれる雑誌の定期購読市場をターゲットとし、インキュベーション会社のネットエイジおよび米国Fujisan.com社が中心となり、2002年7月に設立したベンチャー企業。


ま: へぇ〜
   雑誌の定期購読が気軽に頼めるんですね
   中には特典までついてる雑誌もあるとか・・・

   企業内で定期的に購読しているビジネス関連の雑誌で
   よく利用されていますけど・・・
   でも、やはり書店や駅の売店、コンビニなど
   手にとってすぐに読める環境での購買が
   まだまだ主流かもしれませんね

あ: 既存の書店、売店での流通ルートと
   定期購読による直送スタイル
   既存の流通構造の新たな展開として注目だと思うよ!

ま: 出版業界も
   10年前の水準にまで落ち込んでいたり・・・
   やはりデフレの影響なんでしょうかねぇ

あ: 一つは情報の収集形態も様々な場面、手段となってきた
   例えばホームページであったり・・・・
   でもこれだけじゃないと思うよ
   その一つが携帯電話であったりね・・・

ま: 携帯電話?

あ: そう!
   人とのコミュニケーションに
   時間を費やす事が増えた事によって
   本という媒体から情報を得ようとする機会が
   減っているのかもしれない・・・

ま: それに料金もね!
   携帯電話利用に必要な費用!
   雑誌の購買を知らず知らずのうちに抑えられているのかも・・・?

あ: 企業だけでなく
   個人としても こうした定期購読のサービスを
   利用するケースがこれから増えてくるかもしれない

ま: 個人宅にですか?
   って事は・・・家で読む!?

あ: まぁ 読むシチュエーションはいろいろあっていいと思うけど・・・
   それと、自分で出版したいと思っている人にとって
   こうした窓口的な機能は
   非常に魅力的に映るんじゃないかな?
   既存の書店に並ぶまでのプロセスを考えると・・・
   結構タイヘン!?

ま: って事は・・・
   自費出版など 
   いろんな雑誌や書籍が登場し易い環境に・・・?
   HPは無料でも書籍にして売上げを確保する!
   個人のHPと同様に個人の本が登場する時代なのかもしれませんね・・・

あ: 勿論、印刷や製本といった一連の流れをふまないといけないけど・・・

ま: 毎週 定期的に買っている雑誌
   或いはニッチな分野に限った個人が出版する書籍・・・
   こういうのが 全て家に届くんですよね!
   便利じゃないですか!
   こうなったら全部!? 直販にしちゃえば?

あ: 出される特集だとか・・・
   興味を持ってもらうための広告など様々でしょ
   今回の特集だけ読みたい!って事も・・・
   書店や広告から新しい情報が入ってくるからね

ま: でも自宅へ届けてくれる訳ですから
   送料もかかっちゃいますよ!
   中には送料無料の雑誌もあるようですが・・・
   いっそのことまとめて配送してくれると・・・
   いわゆる共同配送って感じにできませんかね?
   同じ物流プラットフォームを利用すれば
   安価に抑えることができそう・・・

あ: それは雑誌毎の発売日によるんじゃないの
   発行日によって欲しいタイミングも異なるから
   一度にまとめて!っていう風にいかない場合もあるでしょ!

ま: そっかそっか・・・ 
   月曜日読みたい雑誌が金曜日まで届かないなんて・・・意味がない
   
あ: 物流的な課題として
   そうした料金的な問題と配送日の問題が挙げられる
   例えば今まで駅の売店で買っていた雑誌・・・
   発売と同時に流通していた最新の情報を得ることができていた・・・

   それが・・・家に到着に時間がかかったりしちゃうと・・・

ま: それは困りますよねぇ
   だって家に届かなかった場合   
   今までの市場 例えば駅の売店では見ることができるのに
   定期購読している・・・
   でも楽しみにしている雑誌だと早く読みたい!
   あぁ〜 目の前の雑誌を買うべきか?
   家に届くまで待つべきなのか?
   葛藤が生まれそう・・・・

あ: まぁ 逆にいうと
   発行日も顧客の購買動向から
   変更するというプロセスも生まれかもしれないね

   例えばAという雑誌とBという雑誌
   両方共購買している人が大多数だとすれば・・・
   発行日をどちらかに合わせて
   一緒に送っちゃえば・・・ 配送コストも抑えられそうでしょ?

ま: それは物流的視点ですよね・・・

あ: そういうロジスティクス的な判断をする材料としても重要!

ま: でも。。。
   こうした本の直販のスタイル以外にも
   ホームページでの閲覧や
   電子書籍によるダウンロードなど
   消費者が書店以外でコンテンツを楽しむ方法が増えてますよね!
   本の媒体としての機能って・・・今後どうなっていくんでしょうか・・・

あ: インターネットの登場によって
   何でも電子化へ進むというわけではないでしょ!?
   ニーズとして「本」という媒体が必要とされているんだよ
    (例え販売が減っているとはいうものの)

   本 という媒体を通して
   消費者の元へ直接配送してしまう・・・
   ダウンロードと同じかもしれない
   でも読むというシチュエーションやタイミングなど
   媒体として必要な機能を果たしているでしょ?
   確かに電子化が可能なコンテンツではあるけれど
   全てが電子化されることによって利便性が高くなるわけじゃない!
   
   ただ・・・コンテンツの所有方法や価値交換のスタイルは
   今までとは違った形式になっていく事も考えられる・・・

ま: と、言いますと?

あ: 本というハードとソフトの合体型が
   ソフトとしての価値とハードとしての価値
   それぞれバラバラで購入できるようになったり・・・

ま: つまり・・・ソフト(コンテンツ)を購入すれば
   本にする場合はその都度料金が発生して。。。
   電子書籍で楽しむ場合は・・・料金がかからない?
   
あ: 著作権の問題もあって
   他人への複製は規制されるべきなんだろうけど・・・   

ま: そうなると・・・図書館って一体・・・

あ: 映画やプロモーションビデオ同様
   レンタル屋さんと同じかな・・・・

ま: 僕も定期購読のサービス利用してみよっかなぁ
   1週抜けちゃうと ストーリーが分からなくなりますからね

あ: 「ま:」さんが言ってた雑誌って・・・
   ひょっとしてマンガの事?

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投稿者:gotsuat 12:09| 流通