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2003年01月15日

【流通】意志決定のタイミングを見極める

――日本マクドナルド、携帯端末で注文を受けるシステム――


  あ: うわっ! あの店何だい?
   すっごい行列できてるじゃない
   行ってみようか?

ま: そうやってすぐ行列を見ると
   なんでも参加したがるんですね「あ:」さん!

あ: だって あれだけ行列ができてるって事は・・・   
   それだけ人気があるって証拠でしょ
   
ま: まぁそうなんでしょうけど・・・
   僕はあまり行列に参加するの
   好きじゃないんですよねぇ
   もっと手っ取り早く済ませたい!

あ: そうそう!
   行列のできる店でも
   いろいろ考えてるようだよ!
 
『日本マクドナルド、携帯端末で注文を受けるシステム』

日本マクドナルドは携帯型端末を使って店員がカウンターに並んでいる顧客に注文を受けるシステムを導入する。注文内容は即時に厨房に伝わり、客の待ち時間を短縮、混雑時の顧客の不満解消につなげ客数増につなげる。


ま: 助かりますねぇ
   長い行列に参加する時間が
   少しでも解消されそうですね!

あ: あぁ そうだね
   なんてったって
   ファースト・フードだもん!
   食べてる時間と並んでる時間
   同じぐらいだったら・・・
   ちょっとね・・・

ま: 特に昼食時ですよ!
   どうしても食事する時間って
   みんな同じ時間に集中してしまいますから・・・
   でも、行列する時間がすぐ終わる!って
   わかっていれば
   期待値も高まりそう!

あ: 低価格理髪店チェーンでは
   店の外に混雑度を示すランプが光ってたりするんだよ!
   今どれくらい待ち時間があるのか?
   ここも実質髪を切ってる時間って
   他の理髪店に比べてかなり短いから
   待ち時間との比率って非常に重要なんだよね

ま: そっかぁ
   例え15分で髪を整えてもらえても
   30分待つんじゃちょっともったいない気がします

あ: あと 仕組みとして
   早く受注情報が得られる事によって
   無駄な作り置きを抱える必要が減る!

ま: 少し前からマクドナルドでは
   受注後に作り始めるようになったそうですし・・・
   厨房側との相乗効果もありますよ!

あ: 実際に店に来る人への受注情報取得だけじゃなくて
   来店前に受注が取れることによって
   店側も消費者側もメリットがある!って業種が
   まだまだありそうだね

ま: 例えば回転寿司や・・・
   休日のテーマパーク内のレストラン・・・
   あっ! でも結局は並ばないといけないか・・・
   昼食時にお弁当やさんに予約を入れておいても
   結局他のお客さんとの順番待ちになるのと同じで

あ: ETCのように
   予約してる人用のレジができたりして・・・

ま: それ! ありです!!

あ: 行列ができる事って
   ある意味店にとってはありがたい事かもしれないけど
   並んでいる方にしてみると
   ほどほどにして欲しい時って多いよね

ま: 「行列のできる○○屋」特集なんて見てると
   たまにゾッとする時あります!
   あんなに並んでいるのか・・・なんてね
   でも並んでいる間の期待値上昇気分もなかなかのモノですけどネ

あ: SCMからDCMへの考え方が大事ってことかな!?
   それと・・・ どんなタイミングで
   顧客に意志決定をしてもらうのか?でしょ

ま: 意志決定のタイミング・・・

あ: 例えば食品スーパー、特に生鮮食品だったら
   意志決定は店に行く前と店に行ってから
   両方ともあるじゃない?
   実際に店頭で並んでいる商品を見ながら
   買い物していたり・・・

ま: そりゃそうですよ
   だって生鮮食品の場合
   自分の目で確かめながら選ぶ事も大切ですから

あ: 例えば定番商品のように
   顧客が商品に関する知識が既に備わっていそうな場合
   予約しやすい条件にあるんだけど
   「ま:」さんが言うように
   生鮮食品の場合ってやはり確認したいじゃない?
   もしくは相当な安心感がないとね!

ま: もし・・・生鮮食品にしても
   実際に商品を見る必要がなくなってくれば・・・

あ: 店に行く前に
   購入意志決定できる商品数も増えてくるかもしれない
   場合によっては小売店側が発注するタイミングに
   より近いタイミングにもなってくると・・・

ま: 企業にとって
   ますます無駄を減らせますね
   購入意志決定のタイミングが変わることによって
   企業、そして消費者にとっても
   メリットがあるなら良いことじゃないですか!?

あ: 今日紹介した事例は
   昼食時の行列は仕方ない・・・当たり前と
   決めつけた瞬間! 何も変化がないって事を
   教えてくれている!

ま: 消費スタイルの当たり前を
   当たり前にしない!
   そうした提案余地がありそうですね!

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投稿者:gotsuat 15:40| 流通