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2003年09月26日

【流通】脳のスペースを価値交換で提供

――ウィーブ、
「AD-GUM.COM(アドガムドットコム)」リニューアルオープン――

 

 
 
『ウィーブ、「AD-GUM.COM(アドガムドットコム)」リニューアルオープン』

ウィーブ
広告宣伝用ガム販売サイト「
AD-GUM.COM(アドガムドットコム)」を
リニューアルオープンした。
「AD-GUM.COM」では、レストランやイベント会場で無料配布される
ノベルティー用ガム「AD-GUM」を、インターネット上で発注できるシステム。
商品製造はガム製造会社の
トップ製菓とのコラボレーションにより商品化。
今回のリニューアルにより、
これまで1デザインにつき最小ロット2,500枚3万7,500円だったのが、
同じロットで2,500枚あたり最大10デザインで利用可能とした。
これにより、利用する企業にとっては、
例えば名刺代わりに10人分のガムを作成したり、
一部を「あたり」とするなど、各プロモーションへの利便性が格段に向上するという。


ま: ムシャムシャムシャ・・・
   うん、なかなかいけるな!これは

あ: うるさいなぁ クチュクチュと!
   何食べてるんだよ!!

ま: これですか? ガムですよ
   さっき頂いたんです タダで
   アドガムっていうらしいですよ
   ほら、ここにスポンサーの広告が入ってるでしょ

あ: ホントだ!
   普段、店舗で見る商品とは違うね
   企業の広告が書かれてるんだ!!!

ま: 他にも同じように
   広告機能を果たしながら
   「無料」で消費者の手に渡るモノって
   たくさんありますよね
   駅前で配布される「ティッシュ」をはじめ・・・
  
あ: 夏だったら「うちわ」とか。。。
   最近は飲食店情報誌なんかも
   無料で配布されている・・・

ま: あれ、いいですよね!
   おまけにクーポンも付いてますし・・・
   消費者にとっては「得」だらけですよ
   
あ: インターネットの世界も
   「無料」が前提みたいな利用のされかたでしょ
   検索エンジンだとか・・・
   各種情報発信サイトも・・・
   古くは地上波のテレビも
   見る側にしてみると無料で当たり前のコンテンツだもんね

ま: ハードはお金かける必要がありますけど・・・
   でもそれは家電メーカーのビジネスです
   番組の制作、配信はまた別のプレーヤーが
   独自の収益モデルによって成り立っています
   
あ: 番組の制作・配信とハード(テレビ)の製造・販売
   全て同じグループ企業により行われるとすれば・・・
   もしかすると番組中の広告ってなくなっちゃうかもしれないね
   ビジネスモデル的にはテレビというハードの収益と
   保守・メンテナンスなんかで定期的な収入を確保してね・・・

ま: 番組を見る側から、制作者が直接価値交換を行う事ができますね!
   でも、実際はそうはいかない・・・
   テレビ広告市場は今でも巨大なビジネスです!

あ: スポンサー、モノの製造者、そして消費者・・・
   価値交換を複雑、かつ消費者に対しメリットを感じてもらうために
   
広告が果たす役割ってとても重要なんだよね
   実際、今テレビやネットの広告が全てなくなっちゃえば・・・
   収益モデルは崩壊、
   今まで当たり前のように無料で楽しめてきたサービスが
   突然有料化、あるいはサービス自体が消滅してしまう事も考えられる

ま: えぇ〜! そんな事になっちゃうと
   困りますよぉ〜
   広告って実は必要不可欠な存在なんですね!
   
無料で手に入る商品やサービス・・・
   そこには広告主という存在があることに
   改めて気づかされた気がします

あ: でも無料で手にすることが出来る商品やサービスって
   消費者と価値を交換していないとは言えないんだよね

ま: ???? どういう事ですか?
   消費者は価値を提供していませんよね
   だから「タダ」なんだと・・・

あ: いやいや、ちゃんと価値交換を行っているよ
   
記憶スペースという価値を・・・

ま: 記憶スペース!?

あ: つまり。。。
   個人の脳というデータベースを一時的、
   あるいは永久に間借りする権利をね!

   人って必要な情報はお金を出してまで入手しようと  
   学校へ通ったり、本を購入して読んだりして頭の中へインプットする
   広告も同じインプットというアクションでありながら
   交換する価値は。。。無償!という概念が当たり前!
   それは広告主というサードパーティが
   Moneyを支払っているからで・・・
   でも、実は当人の脳に記憶というスペースを提供してあげているんだよ

ま: なんだかホスティングサービスを
   人間の脳がやっちゃってるって感じですか?

あ: そうそう!
   覚えてあげる。。。 知ってあげる・・・
   Moneyとして価値交換はしなくとも。。。  
   
記憶機能、データ保管、読み出し、そして配信・・・
   個人の脳を基盤としたストレージを行っているんだよ!
   
   広告付き商品やサービスは消費者にしてみると
   Moneyによる価値交換は行わないけど
   自分の記憶機能を価値として交換していると考えてみると・・・
   立派な価値交換を成立させているんだ!
   そしてこの記憶=脳サーバーは
   それぞれ個性によって価値が異なってくる。。。。。。。
   例えば自動車好きでもない人の脳に 
   自動車部品の商品ブランドの広告記憶は。。。価値がない!
 
ま: まるでサーバーのスペック、回線環境などによっても
   価値が変わるように
   個人の嗜好によって、その価値が異なるんですよね!
 
あ: 人が記憶したり、記憶した情報を発信したりする機能に
   価値を感じ、そしてその価値を別の価値と交換する手法
   
人が記憶する事による価値って重要になってきそうだ・・・ 
   これは単なるマスメディアを利用した広告、
   特定コミュニティ内でのニッチな広告などに限らず
   ネットビジネスで普及している
   アフェリエイトプログラムを
   人間の活動として行えるようにしたり・・・

ま: それは「友達紹介で商品券プレゼント!」
   みたいなサービスですね!?

あ: 人が知る、伝えるという「機能」も
   価値として重要視されてくると・・・
   見るだけでポイントが溜まる番組・広告だとか。。。
   今まで以上に複雑な価値交換スタイルが
   確立されてくるかもしれないね

ま: 複雑でもいい!
   僕は得するなら・・・!!!

あ: プル、プッシュなんて関係ない!
   情報を知りたい、教えたいという「欲」の起源によって
   売買関係が変わってくるのが無形の情報ってわけ!
   その情報を複雑かつ簡単に加工してしまう人の脳。。。
   ここには無限の価値が眠っているのかも。。。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:58| 流通